留守中も私が猫を見守りたい 首輪型センサーで起業

日経ARIA

ブリ丸くん(左)は4歳。後輩のおでんくんは「お兄ちゃん」が大好きな甘えん坊。2月で1歳になった
ブリ丸くん(左)は4歳。後輩のおでんくんは「お兄ちゃん」が大好きな甘えん坊。2月で1歳になった
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かけがえのない家族の一員として、動物との暮らしを楽しんでいる女性は多いはず。物言わぬ彼らですが、時に心を幸せな気持ちで満たし、時に沈む気持ちにそっと寄り添ってくれます。「この子のためなら何でもする!」とまで思わせる存在かもしれません。人生に豊かな彩りを運んでくる最愛のパートナーとの物語を紹介します。

◇  ◇  ◇

「ようこそお待ちしていました。さあこちらへどうぞ!」。その瞬間、そんな少年の声が聞こえてきた気がしました。一般的に警戒心が強く、見知らぬ人がやってくると物陰に隠れてしまうことが多いのが猫。なのにその子は初対面でタタタッとこちらへ歩み寄り、すっと両前脚を持ち上げて優しくタッチしてくれたのです。え? 犬じゃなくて、猫が!?

「ブリちゃんは自分の役割をわきまえているんです。CCOですから」

ブリちゃんことブリ丸くんは、伊豫愉芸子(いよ・ゆきこ)さんがCEO(最高経営責任者)を務める会社のChief Cat Officer(最高猫責任猫)。そしてブリ丸くんの後をついて歩く弟分のおでんくんは、CCOのアシスタントを務めています。この肩書、ちょっとしたユーモア、などではありません。2匹は伊豫さんのビジネスにしっかり貢献しているのです。

猫との出会いが起業のきっかけに

中学生の頃に初めて飼って以来、猫が大好きという伊豫さん。2018年2月22日の「猫の日」に設立した会社RABO(東京・渋谷)は、「世界中の猫と飼い主が1秒でも長く一緒にいられるように、猫の生活をテクノロジーで見守る。」というビジョンのもと、商品の開発・販売をしています。以前は新卒入社したリクルートで10年ほどプロダクト開発や事業開発に携わっていましたが、起業家を輩出しているリクルートにあって、起業志向は皆無。そんな伊豫さんが思いがけず会社を立ち上げるきっかけになったのが、ブリ丸くんとの出会いでした。

愛猫家の建築士に設計してもらったつくりつけのキャットステップ。空間に溶け込むシンプルなデザインで、2匹もまるでインテリアの一部のよう
天井付近には併せて透明のキャットウオークも設置。この肉球丸見えアングル、猫好きにはたまりません!
ブラインドの隙間からおでんくんが「ひょっこりはん」。爪とぎもちゃんと個別に用意されています
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念願の猫との暮らし でも留守中のことが心配に