ホンダ新型「アコード」 軽い身のこなし、力強い加速

2020/5/17
新世代プラットフォームの採用などフルモデルチェンジした「ホンダ・アコード」(写真:花村英典、撮影協力:河口湖ステラシアター、以下同)
新世代プラットフォームの採用などフルモデルチェンジした「ホンダ・アコード」(写真:花村英典、撮影協力:河口湖ステラシアター、以下同)
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フルモデルチェンジした「ホンダ・アコード」に試乗。ハイブリッドシステム「e:HEV」や新世代プラットフォームの採用によって、走りや使い勝手はどう進化したのか? 年間50万台を売り上げるというグローバルモデルの出来栄えを、日本の道で確かめた。

ハイブリッドありきで開発

新型アコードがやってきた。1976年の初代から数えて10代目だ。2013年に発売された先代モデルは狭山工場製だったが、こんどはメイド・イン・タイランド。初代「フィット」のお尻にトランクルームを付けた「フィット アリア」以来、11年ぶりにアユタヤのタイ工場からやってくるホンダ車である。アコードの2大生産拠点は米国オハイオと中国の広州だが、タイでも10年以上前からつくられている。

先代同様、日本のアコードはハイブリッドのみである。販売計画は月300台。年間50万台という世界販売の規模からすると、ホンダの“意地”さえ感じさせる国内導入といえる。

メイン市場の北米や中国でのデビューから2年以上遅れたのも、ニーズを考えれば致し方ないだろう。最初からハイブリッドありきで開発された新型のハイブリッド比率は約3割。中国ではハイブリッドだけで月5000台も売れているという。アコードはもはや“外車”なのだ。

低重心、低慣性をうたう新型プラットフォーム(車台)に、先代用をブラッシュアップした2リッター4気筒の2モーター式シリーズハイブリッドユニットを搭載し、ファストバックスタイルのセダンボディーで包んだのが新型アコードである。

試乗したのは「EX」。初代のころからアコードが使うなつかしいグレード名だが、10代目の品ぞろえは465万円のこれだけである。

1976年の初代から数え10代目となる最新の「ホンダ・アコード」は、2020年2月20日に国内導入が発表された

加速はエンジン車の感覚

グローバルカーとして世界中で売れていても、日本での販売はごくわずか。しかもアコードのように海外から“お取り寄せ”なんていうクルマは、本当に外車のつもりで選び、買い、乗るのが楽しいんじゃないだろうか。

走り始めて最初に頭に浮かんだのは、「プジョー508」だった。新型プラットフォームのうたい文句は大げさではなく、アコードは低重心なドライブフィールがまず新鮮だ。全長4.9m、全幅1.86m。長さも幅もビッグサイズなのに、ステアリングを握っていると、そのサイズをあまり感じさせない。低く構えて地面感があり、身のこなしも軽い。そんなところがプジョーのフルサイズセダンを彷彿(ほうふつ)させたのだ。スポーツセダンと呼びたくなるような蛮カラさとは無縁だが、アコードも大型セダンとしては間違いなくスポーティー仕上げである。

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