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六本木アマンドにテークアウト拠点 高級和食店も登場

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NIKKEI STYLE

東京・六本木の「アマンド」と言えば、誰もが知る待ち合わせスポット。飲食店が新型コロナウイルスによる営業自粛要請で翻弄される中、その「アマンド 六本木店」が新しい名物スポットになりつつある。港区内の飲食店に1階店内の一部を無料で貸し出し、弁当などのテークアウトコーナーになっているのだ。

プロジェクトの中心となっているのは、六本木の東京ミッドタウンにある東京本店をはじめ、国内外で新和食店「HAL YAMASHITA(ハル ヤマシタ)」を展開する山下春幸オーナーシェフ。同店は、米カリフォルニア州ナパでも店舗を展開している。米国で最初にロックダウンへと動いた州であるカリフォルニアでは、「すぐに警察官が店に来て、テークアウトに車で訪れるお客様が駐車できるスペースを、テープで区切って設けてくれた」(山下シェフ)と言い、シェフも早くから危機意識を持っていた。東京でも早々にテークアウト営業に向けた準備を始めていたという。

東京ミッドタウンの店をはじめ、多くが大型商業施設に店を構える「HAL YAMASHITA」では、緊急事態宣言に伴うビルの閉鎖と共に厨房も使えなくなった。そこで、研究開発用のキッチンを活用し、まずは「HAL YAMASHITA 東京本店 デリバリー」として、東京本店がある港区と隣接する渋谷区限定のデリバリーサービスとして弁当などの提供を開始した。そうした中、アマンドの社長から声がかかり、六本木店での販売が始まったという。そして山下シェフは、「自店だけではなく、同じ区内の店を応援したい」と、港区内の店に「一緒に販売しましょう」と自身のフェイスブックを通じて呼びかけた。

当初は、路面に向け小さな窓口を設ける形で販売していたが、参加店舗が増え、アマンドの店内で営業するようになった。シェフが立ち上げたフェイスブックのサイト「コロナに負けるな!【港区とその近く】飲食業、美味しく笑顔のテイクアウトレストラン」によれば、5月1日現在15店舗が参加。人気商品は1時間もしないうちに完売する。「東京駅の駅弁店のように、さまざまな飲食店のテークアウト商品が並び、お客様が楽しめるようにしたい」と山下シェフは言う。

「HAL YAMASHITA 東京本店」の弁当で人気が高い商品の一つが「減塩・減油対応/淡味新和食弁当」だ。「お好みに応じて、お客様自身にしょうゆや塩などを足していただくぐらい抑えた味付けにしている」(山下シェフ)という一品。平均客単価が昼2500円、夜1万2000円という高級店ならではの2段重ねの弁当(税込み・2580円)で、それぞれ素材の味が引き立つ味付け。だしのうまみも際立つ。口の中で溶けるように軟らかい神戸牛も出色だ。

デリバリーのみで販売している同店の弁当には、大豆ミートを甘辛く煮炒めた「ヴィーガン牛肉風すきやき弁当」もあり、こちらも人気が高いという。病気への心配や活動が限られた生活の中、健康に気を配る人が多いのだろう。ちなみに、デリバリー商品もネットや電話で事前にピックアップ予約をすれば、「アマンド 六本木店」で受け取りができる仕組みになっている。

「アマンド」のテークアウト販売に参加する店には、医学修士でプロゴルファーの横田真一さんがプロデュースするレストラン「Bonne Sante de YOKOTA(ボンサンテヨコタ)」の顔も。健康を意識した自然派食材にこだわる店で、取材時には「1日に必要なタンパク質がとれちゃう弁当」「オーガニックスパイス チキンカレー」などを販売していた。

同店の料理を手がけるのは、ナチュラルフード ディレクターの高野ゆきさん。自身のアレルギー症状の経験から、健康的な食に目覚めたという。人気の「1日に必要なタンパク質がとれちゃう弁当」は、体重70キロまでの人が1日に必要なタンパク質がとれる内容。

一方、「オーガニックスパイス チキンカレー」は、実店舗の人気メニューの一つで、スポーツ選手のファンも多いという。飼育に配慮した鶏肉を使うほか、「ご飯にもミネラル、ビタミンが豊富な有機米を使用しています。スパイスもオーガニックな素材を厳選。中には免疫力アップが期待されるものもあるんですよ」と高野さん。カレーは、優しい味わいながらスパイスの複雑さがしっかりと感じられる。取材時のご飯は、アズキが入った酵素玄米で満足感のある内容だった。

予約のみとなるが、「Bonne Sante de YOKOTA」では「きのこ鍋セット」も人気が高い。自粛要請前に南麻布の店で新しく始めたメニューで、顧客の「家でも食べられるようにして欲しい」という要望から始めたテークアウトメニューだ。内容は日により異なるが、例えばシメジ、エノキといったおなじみのキノコ以外に、タモギダケや姫マツタケ、ヤマブシダケといった珍しいキノコが、10種セットになっている。スープはニンニク、ショウガ、ネギ、ゴボウを使ったスッポンスープで、豚薄切り肉も一人前でたっぷり200グラム入る。リピート客もいるメニューだという。

「アマンド 六本木店」での販売に早くから参加した店には、「島唄楽園 美海店(しまうたぱらだいす みなみてん)」がある。かつて「アマンド」の向かいのビルでも営業し、多くの客を楽しませてきた老舗沖縄料理店だ。現在は乃木坂に店を構えるが、同店が長く営業をしてきた場所でテークアウト販売を始めると、「『あの島唄楽園が六本木に帰ってきた』とSNS(交流サイト)にすぐコメントを揚げていただけた」と同店の西石垣文江さんは喜ぶ。「アマンド」に並ぶ同店の弁当の一つは「ゴーヤチャンプルー丼」。料理を手がけるご主人は人気料理番組に、ゴーヤチャンプルーの巨匠として何度も登場したことがあるそうだ。

「Bonne Sante de YOKOTA」や「島唄楽園 美海店」は実店舗でもテークアウト商品を販売するが、「店舗は人があまり通らない場所にあるため、『アマンド』という場所で販売でき、本当にうれしい」と西石垣さん。「価格帯も料理内容も異なるバラエティーに富んだ店が参加することで、お客様の楽しみも増える」と山下シェフは言う。

山下シェフは今、さらなるプロジェクトを考えている。「のり弁プロジェクト」だ。全国のミシュラン星付き店のシェフから居酒屋、中華料理店までそれぞれが考える「のり弁」を作ってもらい、販売しようというわけ。「こんな時期だからこそ、面白いことを考えなくては」とシェフの頭はフル回転する。4月下旬からは、弁当の売り上げの1パーセントで医療機関向けマスクを買おうという呼びかけも行い、参加店を募り始めた。山下シェフの動向からは、当分目が離せそうにない。

(フリーライター メレンダ千春)

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