寒くてもゼリーを売るには 新たな着眼点生む考え方第4回 商品の意外な使い方から考える 想定外用途法

質問2は、ちょっと意外な使用シーンです。例えば、ゼリーを食べる意外なシーンとして私が思いついたのは、風邪をひいた時です。小さい頃、冬に風邪をひいて食欲が出ない時、みかんが入ったゼリーを食べさせてもらい、美味しかった記憶があります。体は熱があり火照っていたので、冷たいゼリーが喉を通る気持ち良さが記憶に残っています。みなさんはいかがでしょうか。

質問3は、不思議な質問ですよね。なぜイラッとする瞬間を聞くのか。人は無意識のうちに商品に対して何らかの期待をしているので、それが裏切られた瞬間にイラッとするのです。例えば、コンビニのレジに行列ができていてイラッとするのは、コンビニに対してスピード感を期待しているからです。

ですので、イラッとした瞬間を裏返すことで、その商品への期待を明らかにすることができるのです。ゼリーを食べていてイラッとするのは、例えばフタを開けて手が汚れたとか、意外とカロリーが高いことを知った、といったことが出てくるかもしれません。裏を返せば、簡単に食べられるもの、カロリーが低いもの、という期待を無意識にしていると考えることができます。

「食べやすさ」で新たなニーズを開拓する

このような使用状況を踏まえた上で、寒い時期のゼリーの需要を増やすためのアイデア・ブリーフを作成してみたいと思います。ゼリーは風邪になった時にでも手軽に食べられるものだというイメージがあることが分かりました。そこで今回は、「働くビジネスパーソン」のための「冬場に体調を崩したくない」という気持ちに応えるアイデアを考えてみましょう。

例えば、寒い冬の体調管理ツールとしてゼリーを捉え直した場合、体調を崩す前にも役に立つ「インフルエンザ予防に毎日摂る乳酸菌ゼリー」や、「風邪のひき始めに効く漢方入りゼリー」といったアイデアを考えることができます。エナジードリンクと風邪薬の中間のような立ち位置で、風邪予防や風邪のひき始めにも対応できる、食べるゼリーではなく「摂るゼリー」というアイデアが見えてきました。他にも、ついイラッとしてしまう瞬間をヒントに、「弱っている時でも片手で吸える太口パウチゼリー」というアイデアを考えることもできます。食べやすい太口パウチの携行品であれば、病床で寝ながら食べることもできます。このような商品を冷蔵庫にいくつか入れておくと、特に一人暮らしのビジネスパーソンには安心感があるのではないでしょうか。

今回紹介した、意外な使用シーンを見出す質問は、1人で考える時だけでなく、複数人で話し合いながら考える時にも有効な質問になっています。人数が多い方が、様々な経験談が集まり、意外な使用シーンを発掘できる可能性も高まります。ぜひ、チームで発想を広げる時にも使ってみてください。

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