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キングジム、シニア向けに「自分まとめファイル」

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日経クロストレンド

文具・事務用品メーカーのキングジムがシニア市場に参入、シニア向け商材「アレマ(arema)」シリーズの第1弾として2製品をリリースした。同社は今後も継続的に同シリーズを展開し、シニア市場で年間売り上げ10億円を目指すという。

少子化による市場縮小とオフィスのデジタル化に危機

パイプ式ファイル「キングファイル」やラベルライター「テプラ」などで知られる文具・事務用品メーカーのキングジム。もはや定番となったこれらの製品は好調だが、少子化による子供用文具市場の縮小や、オフィスのデジタル化・ペーパーレス化による法人需要の減少などを受け、国内における文具・事務用品市場での売り上げは微減傾向にあるという。

そんな状況を打開すべく、キングジムでは電子文具などの新商品開発はもちろん、M&A(合併・買収)による事業領域の拡大や新市場への参入にも積極的に取り組んでいる。今回のシニア市場参入は、そうした施策の一環だ。高齢化の進む日本では、2025年にはシニア向けビジネスの市場が100兆円を超えるとの予測もあり、キングジムとしてはシニア市場での5年後の年間売り上げ10億円を目標に置いている。

シニア市場参入に向けてキングジムが立ち上げたアレマシリーズは、「暮らしに"あれま"の驚きを」をコンセプトに、シニア世代の暮らしをサポートするブランド。ターゲットは65歳から75歳前後のアクティブシニアだ。文具・事務用品メーカーならではの視点と発想を製品開発に生かしていくという。

「人生100年時代、いまどきのシニア世代は元気だが、それでも若いころのようにはいかなくなったという人は多い。そうした人たちに向けて、年齢からくるちょっとした不便が解消できたり、持っていることで安心できたりするようなツールを届けたい」(キングジム 広報室 松永南美氏)

ファイルとボックスで「あれ、どこだっけ?」を解消

20年4月17日に発売したアレマシリーズ第1弾は、「ポケットファイル」と「フリーボックス」の2冊をセットにした「自分まとめファイル」(税別4800円)。ポケットファイルは、通帳や診察券、契約書など各種書類を収納するためのもの。またフリーボックスには印鑑や車のキー、思い出の小物など保管しておける。

「安全上、通帳と印鑑を別々に保管できるように2つに分けた。また付属の『パスワードシート』は、Webサイトのログインに必要なID/ユーザー名とパスワードの記入後に切り離してファイルとボックスに保管できる」(松永氏)

自分まとめファイルを開発するヒントになったのは、数年前からシニア世代に広まっているエンディングノート。別名「終活ノート」とも呼ばれるこの商品は、自分の葬儀への要望や財産の情報、友人・知人のリストなどをまとめて記録しておくためのものだ。

松永氏は「シニア世代には『終活に加えて、日常生活でも身の回りの情報を整理したい、小物をまとめて保管しておきたい』というニーズがあることが分かった」と、自分まとめファイル開発の背景を説明した。

実際、年を重ねて物忘れが多くなったという声はよく耳にする。医者にかかろうとしたが診察券が見当たらない、車のキーをどこかに置き忘れたといった経験のあるシニア世代は少なくないだろう。そうした「ちょっとした不便」を解消してくれるのが自分まとめファイルなのだ。

「キングジムでは過去に、保険証や診察券、体温計、処方された薬などをまとめておける『家庭の医療ポーチ』がヒットした実績がある。自分まとめファイルもシニア世代に受け入れられると考えた」と松永氏。自分まとめファイルの初年度の販売目標は1万セットとのことだ。

文具・事務用品メーカーのならではのノウハウを活用

キングジムでは、自分まとめファイルに続き、デジタル耳栓などを開発した同社の技術を盛り込んだ集音器(税別1万円)を5月1日に発売した。

集音器は、医療用の補聴器は高すぎる、補聴器を着けることに抵抗があるというシニアに向けた製品。「イヤホンで音楽を聴くような感覚で使ってもらえる」と松永氏は言う。耳が遠くなった自覚のないシニアは少なくないそうで、この集音器を着用して初めて聞こえづらくなっていたことに気づいた人もいたとのこと。

シニア世代がターゲットということで、この集音器の操作は電源のオン/オフと音量の調整だけのシンプルなものになっている。また、軽量化のために本体はプラスチックにし、外出先で充電切れになったときもコンビニエンスストアなどで手軽に買えるようにと、電源には単4形乾電池(1本)を採用。背面クリップ付きなので胸ポケットに掛ける形で装着できるほか、集音マイクをイヤホン部に内蔵することで、「自然な聞こえ」を実現しているという。

キングジムでは、新聞を読むときやテレビを見るときに便利な商品など、今後もアレマシリーズの製品を順次投入していく予定だ。

(ライター 堀井塚高、写真提供 キングジム)

[日経クロストレンド 2020年4月21日の記事を再構成]

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