おごってくれるの? 日本人がつい誤解する名詞のtakeデイビッド・セイン「間違えやすい英語・聞き手編」(46)take

相手が話した英語を誤解して受け取ってしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんは「日本人が聞き手として勘違いしやすい英語表現がある」と言います。今回は「取る」という意味のtakeを使ったフレーズをご紹介したいと思います。

◇  ◇  ◇

このところ残業続きのスティーブ。どうやらずっとあたためていたプロジェクトを実行にうつすべく、企画書を一生懸命作っているようです。頑張っている様子なのでユウカが手伝いを申し出たところ、ほぼ書き終えているとのこと。そこでスティーブはユウカに企画書に目を通してもらうことにしました。企画書を読み終えた頃にかけたスティーブのシンプルなひと言を、ユウカは勘違いしてしまいます。

それはこんな会話でした。

Yuka: You're really working late today.
Steve: I really want to finish writing up this proposal today, no matter what.
Yuka: Can I help?
Steve: No, it's okay. I'm almost finished.
Yuka: : Well that's good!
Steve: Can you give it a quick glance to see if there are any mistakes?
Yuka: Sure. Let me see...
Steve: Did you finish reading it? What's your take?
Yuka: Hmm? Something like this should be free.
Steve: What? You don't think my proposal is worth anything?
Yuka: Hm? No, I mean you don't have to pay me.

日本語に置き換えてみると次のようになります。

ユウカ:今日は遅くまで頑張ってるね。
スティーブ:どうしても今日中に企画書作成を終わらせたいんだ。
ユウカ:手伝おうか?
スティーブ:いや、もうほとんど終わったんだ。
ユウカ:よかったじゃない。
スティーブ:ちょっと問題ないかざっと読んでくれる?
ユウカ:いいわよ、どれどれ……
スティーブ:読み終わった? 君はどう思う?
ユウカ:え? こんなのただでいいわよ。
スティーブ:え、僕の企画書は価値がないってこと?
ユウカ:え? 違うわよ、私に払う必要なんてないってこと。

ユウカが帰りがけに残業をしているスティーブを見かけ、声をかけて始まった会話ですが、途中から雲行きが怪しくなってしまいました。スティーブが気合いを入れて仕上げた企画書に目を通すように頼まれて、快諾したユウカ。読み終わったユウカにスティーブがある問いかけをしたのですが、ユウカにはきちんと伝わらず、なぜかお金の支払いの話になってしまいました。原因はスティーブの使ったtakeの意味を取り違えてしまったからでした。

今こそ始める学び特集
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら
注目記事
今こそ始める学び特集
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら