「給料をもらう」時代の終わり 報酬獲得型に様変わりミドル世代専門の転職コンサルタント 黒田真行

「小さな副業」から稼ぐ力を覚醒

とはいえ、長く受動的な働き方をしてきた人にとっては、能動的に稼げといわれても、「何をどうすればいいのか見当がつかない」というのが正直なところだと思います。

しかし、過度に心配しなくても、いくつかの方法があります。もちろん、現在勤務中の会社での現在の役割で能動的なスタンスで報酬を獲得するという方法がベストであることは言うまでもありません。しかし、長年働いてきた職場、昨日までと同じ仕事で、急に受動型から能動型に変えるのが難しいのも当然です。

まずは、これまでのキャリアの中から、「どんな提供価値を売るのか」の候補を決めるところから始めましょう。無理やり、一つに絞る必要はありません。優先順位が高い順に考えると、以下のようになります。

(1)自分にしかできないこと

(2)他の人にもできるけれど、相対的に自分のほうが得意そうなこと

(3)他の人と比べて、特に強みはないが、自分にできること

ほとんどの人は、(1)は持っていなくても、なんらかの(2)があるはずです。そんなに大それたことでなくてもいいので、まずは自分が強みだとか、得意だと考えていることから、きっかけを探し始めるのがおすすめです。

具体的には、全力でリスクを取る転職や起業ではなく、小さなリスクで始められる副業からスタートする方法があります。企業によっては積極的に中高年の副業を推奨しているケースも増えています。自社の就業規則を確認して、ルールの範囲でできる副業をぜひ検討してみてください。

わかりやすい事例でいえば、たとえば経理部で長年経験を積んできた人であれば、経理のプロを探している中小企業でアルバイトや業務委託契約で、業務の一部を引き受けるという方法もあるでしょう。あるいは副業紹介サービスに登録して、自分の能力を顧問契約で買ってくれる企業を探す方法もあります。

ほかにも、将来は夫婦で喫茶店などの経営をやりたいという夢がある人であれば、いきなり喫茶店を経営するリスクを避けて、同業の人気店でアルバイトをしながらノウハウを蓄積し、自信を得てから開店するという進め方もあるかもしれません。

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