画像から人物を切り抜き 簡単AI任せの無料ソフト
画像から人物だけを切り抜き、はがきなどに貼り付けたりSNSのアイコンに使ったりすることがある。そんなときはフリーソフトの「エーアイビージーイレーサー」を活用したい。画像内に写っている人物を人工知能(AI)が自動判別し、背景だけを自動で削除できる。
このソフトの魅力は、難しい画像編集のスキルを一切必要とせず、「AIまかせ」にするだけで誰でも切り抜けること。利用者は画像をソフトに登録して実行ボタンを押すだけだ。
AIによって自動的に背景が削除され、人物のみが残った画像が完成する。切り抜きにかかる時間はわずか数秒と待たされない。海外製のソフトでメニューはすべて英語だが、操作で迷うことはないので安心だ[注1]。
複数の人物、モノを写した画像でも切り抜ける
公式サイトには2種類の実行ファイルがあるので注意。サイト上の「DOWNLOAD FOR WIN」をクリックし、ウィンドウズ版をダウンロード。その実行ファイルをダブルクリックしてインストールする。
基本的な使い方を身に付けよう。ソフトを起動したら、メニューの「Add Images」ボタンをクリックしてフォルダー内に保存された画像を選ぶか、画面中央に画像を直接ドラッグすればよい。一度の操作で5つまで登録可能だ。あとは「Remove」ボタンを押し、自動の処理が終わったら「DOWNLOAD」を押せば「PNG」形式で保存される。画像のサイズが縦または横2000ピクセル(ドット)を超えると、処理を失敗することがあるので注意しよう。
切り抜き機能は応用が可能だ。1枚に複数の人物が写っていても、一度の操作で全員分をまとめて切り抜ける。対象は人物だけではない。猫や犬などの動物や、モノであっても主役がはっきりしていれば切り抜ける。ただし、風景画像やピントが合っていない写真、人物と背景が同色であった場合は失敗することがある。
なお、公式サイトではウェブ版も提供されている。ソフトをダウンロードすることなく、サイト上に画像を追加するだけで背景を削除できる。
[注1]このソフトは、使用時にインターネット接続が必要なので注意。ネットに接続していない環境ではエラーが表示される。
[注2]初回起動時にウィンドウズの保護画面が表示された場合は、「詳細情報」をクリックし、「実行」ボタンを押す。
[注3]画像サイズは、縦または横が2000ピクセルまでに制限されている。ただ2000ピクセルを超える画像も切り抜けることがある。
(ライター 三浦亜有子)
[日経PC21 2020年6月号掲載記事を再構成]
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