自分が探しているファッションアイテムについての質問を投稿すると、登録された全国のショップから回答が寄せられるファッションアプリ「FACY(フェイシー)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を数える利用者からの投稿内容を分析、次のトレンドを読み解く。
メンズ向けの「FACY MAN」において、前月と比べ、最も投稿件数が伸びていたのは「Tシャツ・カットソー」のカテゴリーだった。
投稿内容を詳しくみると、Tシャツ・カットソーに関する頻出語としては「ロンT」、「シンプル」、「無地」などが上位を占めた。
シンプルな無地のカットソーであれば、休日だけでなく、仕事着としても使えそうだ。自宅で作業する働き方が主流になりつつある今、テレワークでの使用も視野に入る。ビデオ会議での見ばえも含めて選びたいところだ。今回は、テレワーク時にも使えるカットソーのおすすめをFACYに登録する各店に尋ねた。
とことんミニマルに 画面越しでも伝わる生地のよさ
「カットソーはディテールが増えるほどカジュアルな印象になる。ビジネスシーンで着用するのであれば、極力シンプルなものがいいですね」
そう語るのは、東京・蔵前にある「WEEKENDER SHOP(ウィークエンダーショップ)」店主の芹沢伸介氏。条件に合う一着として「comm. arch. (コム・アーチ)」のカットソーを選んでくれた。
「袖のリブがないだけでなく、ステッチも表面からは見えないように作られています。つまり、とことんミニマルな一着。また、パソコンの画面越しでも伝わるほど上質な生地を使っているのもポイントです。テレワークにもぴったりかと」
「柔らかな薄手の生地を二枚重ねて縫い立てることで、透けにくさと肌触りの良さを両立しています。試着されたお客様は、口をそろえて『気持ちいい』とおっしゃいます」と語る。
ビジネスシーンで着用する場合はどのように着こなせばいいのだろうか。
「スラックスのようなフォーマルなパンツとも相性はいいのですが、テレワークでしたら、イージーパンツを合わせても問題ないと思います。様々な着こなしに対応できるアイテムなので、シーンによって使い分けてほしいですね」という。