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相手が話した英語を誤解して受け取ってしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんは「日本人が聞き手として勘違いしやすい英語表現がある」と言います。今回は「呼ぶ」という意味のcallを使ったフレーズをご紹介したいと思います。

◇  ◇  ◇

会社の新製品を大々的に売ることになり、方々にプレゼンをさせてもらうように連絡をしていたユウカ。お得意様のひとつが話を聞いてくれることになりひと安心。スティーブにその結果がきたことを伝え、早速チームで動くことになりました。チームミーティングを開くことにしたのですが、会議の日程に関してどうするかスティーブに尋ねたのですが、話がそれてしまいました。

それはこんな会話でした。

Steve: Have we heard back from the client?
Yuka: We have. They said they could make time for our presentation next month.
Steve: Oh good. We should be able to make our product sales pitch, then.
Yuka: Yeah, what a relief.
Steve: Well then, we should hurry and start preparing.
Yuka: We'll need to meet with the team and talk things over.
Steve: I'll send out an email.
Yuka: Thank you. What time is best for you?
Steve: It's your call. You're the one heading this one up.
Yuka: Someone's calling? For me? I left my phone at my desk…
Steve: What are you looking for?
Yuka: My phone. I don't think it's mine. Isn't it yours?
Steve: I'm not talking about your phone.

日本語に置き換えてみると次のようになります。

スティーブ:クライアントから返事きた?
ユウカ:ええ、来月ならプレゼン聞いてくれるって。
スティーブ:よかったね。これで製品売り込める。
ユウカ:ええ、ホッとしたわ。
スティーブ:じゃあ、早速準備始めないと。
ユウカ:チームのみんなにとも打ち合わせしないとね。
スティーブ:僕がみんなにメールするよ。
ユウカ:ありがとう、時間はいつがいいかしら?
スティーブ:君が決めていいよ。君が仕切ってるんだし。
ユウカ:私に? 携帯鳴ってる? 携帯デスクにおいてきたけど?
スティーブ:何探してるの?
ユウカ:携帯。私じゃないみたい。あなたじゃない?
スティーブ:携帯の話はしてないよ。

これはユウカとスティーブのオフィスでの会話です。クライアントへの連絡を任されていたユウカにスティーブが結果を尋ねたところ、どうやらプレゼンをさせてもらえそうとのこと。チームで行う会議日程についてスティーブの意見を聞きたかったユウカなのですが、スティーブのひと言で急に携帯電話を探し始めます。携帯の話はしていなかったのですが、どうやらスティーブのcallを使った表現をユウカが勘違いをしたようです。

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