リモートワークは出世のチャンス スキル発揮のコツは20代から考える出世戦略(82)

となるとリモートワークに向いた作業の進め方は、詳細な情報を詰め込んだ資料作成ではなく、要点をしぼったシンプルな資料作成になりそうです。それが、テクニカルスキルの発揮方法の違いです。

ヒューマンスキルの発揮においても、対面での視覚、聴覚、空気感までを含めたやりとりから、それらのいずれかが欠けた状態でのやりとりに変わることになります。だとすると、伝えたいことは同じであっても、そのために取るべき行動は大きく変わっていくわけです。

発揮方法は集中して学べばすぐに対応できる

このような変化に直面すると、多くの人はとまどい、否定的に感じてしまうことが多いようです。特に変化が大きいほど人は変化そのものを否定しがちです。(そのことについては以前の記事「定年の日に固まらない 人事変革に勝つ社員5つの行動」にも記しました)

けれども、単なるスキルの発揮方法の違いであれば、習得してしまえば問題にはなりません。考えてみれば私たちはこれまでも、スキル発揮方法の変化に数多く直面してきました。

たとえば計算という方法は、筆算から算盤へ、算盤から電卓へ、電卓から表計算ソフトへと移り変わりました。そしてその変化のタイミングにおいて戸惑う人もいました。けれども、習得しさえすれば今まで以上に価値を発揮できるようになったわけです。

テクニカルスキルにしても、ヒューマンスキルにしても、発揮することによって生まれる価値に変わりはありません。ただリモートワークに適した発揮方法を習得する必要が生じただけなのです。

だとすれば、いち早く発揮方法を習得した人から、新しい状況に対応できるようになってゆくのは自明のことです。

状況を少し前向きにとらえてみるだけで、変化は私たちに新しいキャリアのチャンスを与えてくれるのです。

平康慶浩
セレクションアンドバリエーション代表取締役、人事コンサルタント。1969年大阪生まれ。早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA取得。アクセンチュア、日本総合研究所をへて、2012年から現職。大企業から中小企業まで130社以上の人事評価制度改革に携わる。高度人材養成機構理事リーダーシップ開発センター長。

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