リモートワークは出世のチャンス スキル発揮のコツは20代から考える出世戦略(82)

顔が見えないからということで、とにかくミーティングを先に入れておく人も増えています。受ける側も15分程度なら、と思い気軽に了承するのですが、気が付けばスケジュールがほぼすべてWEBミーティングで占められてしまっていた、なんて状態になったりします。

スキルの定義から変化を考えてみる

このような状態が引き起こされる原因は、仕事に求められる基本的なスキルが変化しているからです。スキルの変化を理解するために、アメリカの経営学者、ロバート・L・カッツが定義した区分で考えてみましょう。

カッツは、最も具体的で身近なスキルとして、特定の方法、プロセスや手順などへの理解と習熟を意味する「テクニカルスキル」を挙げています。外科医、ミュージシャン、会計士、エンジニアなどに求められる重要なスキルであり、有形無形を問わず、モノを軸として価値を生み出す能力をあらわしています。

カッツは次に、グループの一員として効果的に作業し、協力体制を構築するためのスキルとして「ヒューマンスキル」を挙げています。その中には、場の雰囲気をうまく醸成する、というものまでも含んでいます。つまり、共同で作業を進めるために必要なあらゆるスキル、と言い換えてもよいでしょう。

これらのスキルについて、発揮する目的はどんな時代にも変わりません。しかし発揮するための方法が変わってしまっていれば、これまでと同じような働き方はできません。それがまさに今起きている変化です。

発揮方法が変わったそれぞれのスキル

リモートワークはテクニカルスキル、ヒューマンスキル、それぞれの発揮方法を大きく変えてしまいました。

たとえば資料作成について、自分のパソコンに保存しているファイルを、自分のパソコンにインストールしているOAソフトを使って加工する、ということについて習熟していたとします。しかしリモートワークでは、ファイルはクラウド上にあってアクセスの都度ネット回線を通す必要があり、OAソフトも都度ダウンロードして使うような状態だとしたら、加工に手間をかけていられません。

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