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テレワークでだらけない 朝の習慣変え、仕事の質UP

仕事と遊びの境界線をなくす「公私混同力」のススメ(8)

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NIKKEI STYLE

「キャリア迷路(モヤキャリ)」から抜け出すためのコミュニティーを主宰する池田千恵氏によると、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が進むことで今までのペースが乱れたときは朝の日課「モーニングルーティン」を変えれば仕事がはかどるそうです。今回はその理由とコロナ長期化にあたっての対策について池田氏が解説します。

急速に仕事と家庭の「公私混同」が進んでいる

新型コロナウイルスの影響はとどまるところを知りません。不要不急の外出を控えるなか、多くの方がテレワーク、時差通勤、遠隔教育などの対応を余儀なくされています。自分が新型コロナに罹患(りかん)してしまうのではないかという不安、今まで慣れ親しんだ仕事や生活のリズムを変えざるを得ないストレスに襲われることも。学校休校や保育園の自粛、共働き夫婦が同時に在宅勤務などで集中力の維持もままならない状態で、物事が計画通りにいかずにイライラしてしまうことも多いことでしょう。医療や介護の現場、流通などインフラに関わる方々は頑張っているのに、私は何をやっているんだと、自分を責めてしまうこともあるでしょう。

本連載のサブタイトルにもなっている「公私混同力のススメ」とは、仕事やプライベートの区別をキッチリ分けることをせず、境界を曖昧にしたまま、これまで培ってきた全ての経験を展開し、会社で成果を出したり、副業で相乗効果を発揮したりする能力を養うという提案です。今までは主に心がけ(マインド面)についての提案をしてきましたが、今回マインドが追いつかないまま強制的、かつ急激に制度(ハード面)が「公私混同」の方向にシフトしており、変化についていけない方もいるかもしれません。

テレワークの効率アップには朝活が有効

私たちは今まで、「通勤」「対面での仕事」「職場で同僚と一緒にデスクで仕事を頑張る」という、ある意味「意志」や「やる気」を出さなくてもよい「強制力」によって仕事の生産性を上げてきた部分があったと気付かされました。他の人に決められたスケジュールに沿って動くほうが圧倒的にラクだからです。

しかし強制力が急になくなった今、自分で自分を良い方向に律して目標を達成する「自律力」が必要になってきます。出社の強制がないテレワークにおいては、自分がどんな状態だと力を出せるかを知り、うまく「自分を乗せる」ことが必要です。

筆者は「朝活」関連本を多く執筆しており、生活リズムを整える習慣化について11年以上研究しています。今回朝活で生活リズムを整える方法と、リモートワーク生活を健やかにスムーズに乗り切る方法には共通点があると気付きました。そこで、緊急事態でも心身のリズムを整え、家でも会社と同じように高いパフォーマンスを得るために今すぐ試せる方法について解説します。

「朝活」と聞くと、ものすごく早起きをしなければいけないと思われがちですが、始業前のルーティンを少し変えるだけで劇的に作業効率があがります。さっそく紹介しましょう。

不安な今こそ「朝のルーティン」を変えよう

慣れない変化で生活のリズムが狂ってしまい、思うように物事が進まないとき、意志が弱い、時間の使い方が悪いと自分を責める必要はありません。人は誰でも面倒くさいことは嫌いで、変化を嫌うものです。「意志」や「やる気」で物事を推し進められる人は一握りです。従って、「意志」や「やる気」に依存せず、半自動的に物事を進める仕組み作りをすれば良いのです。今まで慣れ親しんだ仕事のやり方を大きく変えなければいけない今こそ、「意志」や「やる気」に頼らず、「仕組み」としてスムーズに取り組めるよう、仕事の手順を整えることが大切です。

今は世界全体が無理やりにでも変換を求められる時期です。この状況を嘆くのは簡単ですが、ピンチをチャンスに変えられるのも私たちです。せっかくなので、このタイミングを「意志」や「やる気」に依存しない「パフォーマンス最大化」の仕組み作りをするチャンスだと思って取り組んでみませんか? 日々繰り返すことで自動的に物事が進むようなタスクリストを「モーニングルーティン」として朝イチで作ってみましょう。

朝のスッキリとした頭でタスクをまとめる

最近はYouTubeで芸能人や有名人が美容や健康に良い朝の習慣を「モーニングルーティン」としてアップしています。

「モーニングルーティン」という言葉から、「意識高い系」の人がやっている美容や健康に関する習慣だとイメージする人も多いと思います。自分に関係ない、と思ってしまうのも無理はありません。

ここで提案する「モーニングルーティン」は、美容や健康に関する習慣ではなく、1日の仕事をタスク化する方法です。むしろ「意志が弱い」「意識が低い」と自覚している人ほど、モーニングルーティンを作ることをおすすめします。なぜなら、意志ややる気に左右されず、半自動的に結果がでるようなパターンをラクに実施するための方法だからです。

朝のスッキリとした頭で、邪魔が入らない状態のうちにしっかりタスクを決めておけば、あとは決めたことを迷いなく進めるだけ。余計な情報に惑わされて作業を中断してしまう誘惑も断ち切ることができます。

タスク分けのコツは量でなく質を見る

やろうと思ったことがなかなか進まず、やり残しの罪悪感にさいなまれる人は、タスクの数にこだわりすぎるため、質をおろそかにしていることが多いようです。優先順位の低い「すべきこと」をいくらチェックリストから消しても充実感は得られません。むしろ「これこそが重要!」というタスクを1日1つ消せただけでも大きな充実感が得られるものです。

そこで、普段のタスク分けにひと手間を加え、タスクの重みにグラデーションをつけてみることを提案します。具体的には4色ボールペンで緊急×重要の軸でタスクを色分けしてみましょう。その上で、「緊急でない×重要」にあたる「種まきの赤」をやりきることを意識してみてください。図の数字は、人生においての重要度を表しています。

目の前のことに追われて右往左往してしまうのは、「種まき」以外のことがスケジュールからあふれているときです。今比較的時間的な余裕があるこの時期こそ「種まき」をタスク化して進めていきましょう。

現実逃避に掃除をするのを防ぐには?

とはいえ、「種まき」(緊急ではないけれど重要なこと)は、取りかかるのにおっくうですよね。大事だと分かっているのになかなか手をつけられず、つい普段はしない掃除や料理、ネットサーフィン、メール整理をして現実逃避してしまうことは誰でもあるでしょう。現実逃避してしまうのは、何を、どこから、どうするかが曖昧になっているからです。すべきことをさらに細かく分解し、あとは取りかかるだけでOKの状態にしておけば、モヤモヤしたまま作業を後まわしにすることを防ぐことができます。

具体的には、次の3つのステップで、「種まき」をタスク化してみてください。

1.頭に浮かんだきょうのタスクを洗いざらい頭の外に出し切る
2.緊急ではないけれど重要な「種まき」(赤)を見極める
3.「種まき」案件を細かい粒(要素)に分け、すぐに取りかかれる状態にする

色分けでの優先順位付けに慣れてくれば、上記の図のようにタスクを4色に分けられるようになります。最初のうちは「種まきの赤」をひとつ見つけるだけで十分です。

「種まき」案件を細かい粒に分ける理由は、何を具体的にどうすれば達成できたかを可視化するためです。緊急事態宣言が出ている今のように、先が見えない状態で一番大切なのは「自分が動くことで前に進んでいる」実感がもてるかどうかです。タスクをすぐに実行可能な状態にまで分解することで、「頑張っているのに自分は何もできない」という無力感からも解放されます。

このようにして、一番時間がかかるので後まわしにしがちだけれど、実は人生において最も重要な「種まき案件の見極め」と「仕分け」をモーニングルーティンとして定着させましょう。朝イチのルーティンが済めば、あとはそれを粛々と迷いなくすすめるだけです。人生において最も重要な「種まきの赤」に朝いちばんにとりかかることができた!と思えば自己肯定感も高まります。

今回のまとめ


・他の人に決められたスケジュールに沿って動くことで生産性を上げていた時代は新型コロナとともに終了する
・このタイミングは「意志」や「やる気」に依存しない「パフォーマンス最大化」の仕組み作りをするチャンス
・日々繰り返すことで自動的に物事が進むようなタスクリストを「モーニングルーティン」として朝イチで作ろう
・具体的には4色ボールペンで緊急×重要の軸でタスクを色分けし、緊急でない×重要な「種まきの赤」をやりきることを意識しよう
・「種まきの赤」は、すぐにとりかかりやすいよう細かい「粒」に分解しよう

現在、新型コロナウイルスによる不安や閉塞感に世界中が支配されていますが、先が見えなくても、必ず朝は来ます。リモートワークや慣れない負担、やりたいことがやれないストレス、人生設計や働き方の見直しでペースが乱れがちな今こそ、1日のはじまりである朝時間のリズムを維持し、心身を整え、新たなスタートを切る土台作りが大切です。この方法で少しでも心理的負担が軽くなれば幸いです。

「朝1時間」ですべてが変わる モーニングルーティン

著者 : 池田 千恵 (著)
出版 : 日本実業出版社
価格 : ¥1,650(税込み)
※詳しいタスク分けの方法も解説

池田千恵
朝6時 代表取締役。朝イチ業務改善コンサルタント。慶応義塾大学卒業。外食企業、外資系企業を経て現職。企業の朝イチ仕事改善、生産性向上の仕組みを構築しているほか、個人に向けては朝活でキャリア迷子から抜け出すためのコミュニティー「朝キャリ」(https://ikedachie.com/course/salon/)を主宰。10年連続プロデュースの「朝活手帳」など著書多数。

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