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食事・学習・健康管理…子育ての味方「ベビテク家電」

戸井田園子の白物家電トレンドキーワード

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NIKKEI STYLE

家電の進化をキーワードで解説する本連載。今回取り上げるキーワードは「ベビテク家電」です。核家族化が進み、子育ての人的リソースが不足している今、子育て(ベビー)を支援する技術(テクノロジー)である「ベビーテック」が注目されています。技術の進歩とともに、日々進化する「ベビテク家電」について、家電コーディネーターの戸井田園子さんが解説します。

◇  ◇  ◇

新型コロナウイルスの感染リスクを軽減するため、テレワークを推進する企業が広がってきています。また、学校が休校になっている地域では、自宅で仕事をしながら子育てしなければならない状況になったご家庭も増えていることでしょう。そこで注目されているのが、子育てを支援する技術「ベビーテック」を使った「ベビテク家電」です。

「ベビーテック」とは、その名の通り「子育てを支援する技術」のこと。「ベビーテック」という言葉が登場したのは、2016年に米国で開催された世界最大級のテクノロジー見本市である「CES(Consumer Electronics Show)」。日本でも、19年から「ベビーテックアワード・ジャパン」が開始されました。どちらも以下の5部門に分けて家電を紹介しています。

1.Baby Eats(赤ちゃんの食事)

2.Baby Learn & Play(赤ちゃんや幼児の学習と遊び)

3.Baby Safety (赤ちゃんの安全)

4.Healthy Baby(赤ちゃんの健康管理)

5.Fertility & Pregnancy Help(不妊治療と妊婦さんの支援)

ベビーテックは、米国ではすでに大きく伸長しています。米国と比べると、日本のベビテク家電市場はまだ大きくありませんが、この流れは、間違いなく日本にもやってきます。20年は「ベビテク家電元年」になるかもしれません。

そこで、現在、日本でも手に入るベビテク家電を見ていきましょう。

【食事】仕事をするお母さんの授乳を支援

まずは「Baby Eats(赤ちゃんの食事)」。

赤ちゃんにとっての食事と言えば「授乳」です。粉ミルクであれば夫婦どちらでもできますが、母乳のみの場合はどうしても母親一人に託されます。最近は子育てに協力的な夫も増えていますが、こればかりは手伝うことができません。

母乳で育てる場合、気になるのが母乳の量のこと。赤ちゃんがおっぱいから直接飲むと、その月齢に必要な量がちゃんと出ているのか、または多すぎないか、感覚だけでは正確にわかりません。そこで活躍するのが、自動搾乳機。母乳の量を量る機能がついているため、正しく量が把握できます。最近はスマートフォンと連携して母乳量を記録するものもあるため、母乳量がしっかり管理できます。

最近は子どもを出産した後に短期間で職場復帰する女性も増えています。断乳が終わらないまま復職した場合、業務時間中に母乳を搾らなければなりません。これを「搾乳」といいます。でも職場復帰後、問題になるのが搾乳する場所です。仕事中に搾乳する場所は限られていて、多くの人はトイレで行っています。しかし、赤ちゃんに飲ませるものをトイレで搾乳することに抵抗を感じている人が多いのも事実。

米国では、ブラジャーの中にセットするタイプの自動搾乳機「Elvie Pump」(elvie.com)という製品が発売されています。これならトイレに行かなくても搾乳できる上、振動音もしないので、会議中に搾乳が始まっても誰にも気づかれません。いつか日本でも、こんな製品が発売されるかもしれませんね。

【学習&遊び】知育アプリで子育てを支援

「Baby Learn & Play(赤ちゃんや幼児の学習と遊び)」は、日本でも身近になっているベビーテックです。たとえば在宅学習を支援する知育アプリ。休校や休園が広がるなか、知育アプリを利用しているご家庭も多いのではないでしょうか。子ども専用スマートフォンやタブレットなどが登場するようになった今、このジャンルのベビテク家電はますます増えていくことが予想されます。

【安全】別室でも安心「ベビーモニター」

「Baby Safety(赤ちゃんの安全)」の代表格は、赤ちゃんの様子を見る「ベビーモニター」です。もともとは生まれてすぐに赤ちゃんと親の寝室を分ける習慣がある米国で、離れた部屋にいる子どもの様子を見守るために普及したという背景があります。

一方、日本では「家事をしながら、寝ている赤ちゃんの様子を確認したい」「父親やベビーシッターに預けている赤ちゃんの様子を外から確認したい」といったニーズで使われるようになりました。

また在宅勤務が増えているので、自宅で仕事をしながら別室で寝ている赤ちゃんの様子をチェックしたいというニーズも今後ますます増えるでしょう。ベビーモニターのなかには、カメラに「音」「動作」「温度」などのセンサーがついていて、赤ちゃんの様子がおかしかったり、部屋の温度や湿度が適切でなくなったりすると通知が届くものもあります。このタイプなら、常にモニターを見ていなくても、なにか変化があったときにすぐに気づくことができます。

同じ家の中にいて、別室から赤ちゃんの様子を知りたいのであれば、カメラとモニターがセットになっているベビーモニターで十分。カメラとモニターが固定電話の親機と子機のような規格でつながっているため、Wi-Fi環境がなくてもすぐに使えます。もちろんWi-Fiに接続して外出先からアプリで様子を確認できるベビーモニターも発売されています。

【健康管理】家族の健康をアプリで管理

「Healthy Baby(赤ちゃんの健康管理)」は、テクノロジーとの相性が良いジャンルです。自分の体重や体脂肪、血圧などをデジタル機器で計測し、アプリで管理している人もいると思いますが、これと同じことが赤ちゃんにもできるのです。

たとえば「パパっと育児@赤ちゃん手帳」は、ベビーテックアワード・ジャパン2019 健康管理部門で大賞を受賞したサービス。身長・体重や体温などの記録のほか、赤ちゃんの泣き声で感情を分析する「泣き声診断」や、予防接種の予定を事前にプッシュ通知する機能など、子育てに役立つ機能を備えています。

BtoBでは、保育園とデータ共有できるサービスがスタート。在園時の健康状態や子どもの様子などがいつでも確認できるようになれば、ますます働きやすくなりますね。

【妊娠】妊娠期をサポートするベビテク家電

最後は「Fertility & Pregnancy Help(不妊治療と妊婦さんの支援)」。病院や自宅で赤ちゃんや子宮の状態を確認したいときに使う「分娩監視装置」も、そのうちのひとつ。日本ではまだ個人購入はできませんが、病院や自治体で導入している例はすでに出ています。

例えば北海道大学病院では、現在IoT型胎児モニター「分娩監視装置iCTG」(メロディ・インターナショナル)を使って胎児の心拍と妊婦のおなかの張りをモニターし、遠く離れた病院にその情報を送信して健診する「ましゅうっこプロジェクト」をスタート。すでに受診を開始しています。今後は、個人でも購入やレンタルできるようになるといいですね。

戸井田園子
株式会社INTECO代表。家電を上手に取り入れることで、時間を産む『時産』を提唱する家電コーディネーター。大手住宅メーカーのインテリア研究所・商品企画部を経て、その後独立。家電業界出身ではない中立的な立場と消費者目線での製品評価や解説を行っている。好きな家電は「時産家電」の代表格である、お掃除ロボット。

(構成 井上真花=マイカ)

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