コンパクトで割安 市販のパソコン充電器を使いこなす戸田覚の最新デジタル機器レビュー

パソコンの充電器。上2つがパソコンに標準で付属してくる充電器。下は市販の充電器とケーブルで、ずいぶん小さいことがわかるだろう
パソコンの充電器。上2つがパソコンに標準で付属してくる充電器。下は市販の充電器とケーブルで、ずいぶん小さいことがわかるだろう

今回は、最近人気になっている市販のパソコン向け充電器を紹介する。初心者にもわかりやすいように、なるべく難しい言葉を使わずに紹介していこう。

これまで、パソコンの充電器はメーカーや機種ごとに異なるタイプを使ってきた。専用の付属品でなければ、利用できなかった。ところが、最近は充電の規格が統一されはじめ、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレット端末の共通の充電器が利用できるようになってきた。

市販の充電器はコンパクトな物が多く、また価格も手ごろなのでとても魅力的だ。パソコンに付いてきた充電器に加えて利用することで、2つの充電器を会社と自宅に置いたり、自宅での充電用と出先用に分けたりする使い方もできる。

また、今回紹介するUSB PD対応の充電器なら、USB Type-C(USB-C)端子で充電するスマホにも充電可能だ。

手元のパソコンの対応を調べる

パソコンやスマホの共通充電規格は「USB PD(USB PowerDelivery)」と呼ばれている。USB PDは、USB-C端子を使って充電する。USB-C端子は、Androidスマホで広く使われているので、すでにおなじみの方も多いだろう。

では、手元のパソコンの対応をどのように調べればよいだろうか。基本的には、パソコンの充電器をチェックして、コネクターがUSB-C端子なら対応している。ただし、国内メーカーのモバイルノートのかなりのモデルは、「オリジナルの専用充電器を付属するが、USB-C端子でも充電可能」という方式を採用している。こちらは、カタログやウェブページなどの情報を基にチェックするのが手っ取り早く確実だ。

MacBookは純正の充電器がUSB PD対応で、コネクターもUSB-Cだ
Let's Noteの最近のモデルは、「DC IN」と書いてある専用端子を使うが、その2つ右のUSB-C端子でも充電できる

ワット数を調べる

USB PDで充電ができることがわかったら、次に充電器のワット数を調べる。「61W」などと直接書いてあればわかりやすい。書いてない場合は、「16V 4.06A」などと記載されている。これは、それぞれボルトとアンペアの値で、両方を掛けるとワット数が算出できる。このケースでは、約65Wというわけだ。

市販の充電器を選ぶ際には、言うまでもなくUSB PD対応の製品で、出力が同等か上回っているものに目星を付けたい。45W充電のパソコンなら、45WのUSB PD対応充電器を選ぶわけだ。

MacBookの充電器には、ワット数が記載されている
こちらはLet's Noteの充電器。ボルトとアンペアが書いてある

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ワット数が低くても充電可能