仏ルイ・ヴィトンはフランス国内で主にバッグなどレザーグッズを製造する5工場で、医療用防護マスクの生産を始めた。目標生産数は週10万枚。新型コロナウイルス感染症患者に対応する、地域の医療施設に無償で提供する。
ルイ・ヴィトンはマスク生産にあたり、織物産業とのネットワークでマスクの原材料を供給する企業グループ、Mode Grand Ouestと提携した。
生産にあたるのはフランスのマルサ、サンドナ、サン・プルサン、デュセ、サント・フロランスの5工場。製造ラインの仕様を変更し、300人の職人がボランティアで生産にあたる。ヴァンデ県の工場では22人の職人が自主的に参加を希望し生産にはいった。
ルイ・ヴィトン会長兼最高経営責任者(CEO)のマイケル・バーク氏は「フランスを代表するブランドであるルイ・ヴィトンは、マスク生産で医療の最前線で闘う人々を守ることに全力を注ぎたい。今回の取り組みは織物産業の地域セクターとの共同作業により実を結んだもの」とコメントしている。