端末は中国メーカー製が急増した

続いて5Gに対応したスマホのラインアップに話を進める。NTTドコモとauはそれぞれ7機種、ソフトバンクは4機種を用意する。各社の品ぞろえはバラエティーに富んでいる。3社がそろって販売するのはシャープ製の「AQUOS R5G」だけだ。

NTTドコモは各メーカーのハイエンドモデルを取りそろえた。国産ではソニーモバイルコミュニケーションズ製の「Xperia 1 II」と富士通コネクテッドテクノロジーズ製の「arrows 5G」を、韓国製ではサムスン電子の「Galaxy S20」やLGエレクトロニクスの「V60 ThinQ 5G」などを用意する。いずれも値引き前の価格は10万円を超えるが、機能面では5Gらしい先進性を強く打ち出している。

auは、ハイエンドからミッドレンジまで幅広く品ぞろえした。Xperia 1 IIやGalaxy S20といった日韓メーカー製のハイエンドモデル4機種に加え、中国メーカー製のミッドレンジ端末3機種を用意した。オッポ製の「Find X2 Pro」、ZTE製の「a1」、シャオミ製の「Mi 10 Lite 5G」である。オッポやシャオミは日本に進出してまだ日が浅く、大手3社が端末を扱うのも今回が初めてだ。

KDDIはZTE製の「a1」など中国メーカー製のスマートフォンを積極採用。7機種中3機種が中国メーカー製となった

より中国メーカー製の比率が高いのがソフトバンクである。ZTE製の「Axon 10 Pro 5G」とオッポ製の「Reno3 5G」を採用し、ラインアップの半数が中国メーカー製となっている。一方で、これまで同社のラインアップの中核を占めていた、ソニーモバイルコミュニケーションズ製のXperia 1 IIを販売しなかった。

ソフトバンクもオッポ製の「Reno3 5G」など、ラインアップの半数を中国メーカーが占めている

5Gで中国メーカー製端末の採用が急増している理由の一つは、19年10月の電気通信事業法改正だろう。この改正によってそれまでのように高額なスマホを大幅に値引いて販売することができなくなった。4Gまでのように端末の大幅値引きで5Gを普及させることが困難になった各社は、安価な5Gスマホを提供する中国メーカーの採用を増やしたとみられる。

ただし中国メーカー製スマホの発売は、ZTE製のAxon 10 Pro 5Gを除くと、7月以降とやや遅い。特にかなり安価に提供される見通しのa1、Mi 10 Lite、Reno3 5Gの3機種の販売開始は夏以降になる。

シャオミがオンラインで実施したスマートフォン新機種発表会より。Mi 10 Lite 5Gの海外での販売価格は349ユーロ(約4万2000円)と、従来の5Gスマートフォンの半額以下となるようだ
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非常に狭い5Gエリア、1年間は体験自体が困難に