仕事がはかどる リモートオフィス選び6のポイント人と情報をつなぎ社会を変える(下)コネクタ、kipples代表、日比谷尚武

そうした中で、1つのオフィスに縛られることなく仕事をしていると見えてくる「リモートワークをするための場所」を考える際の、ちょっとしたコツのようなものがあります。リモートオフィスを使い分ける6つのポイントをここで紹介しておきます。

(1) 動線上にある
いくら整った環境でも、わざわざ遠い場所に行く必要はありません。自分の行動パターンに応じて動線上にリモートオフィスをもっておくことが便利です。

(2) 電源席がある
リモートワークに慣れている私でも、油断すると苦戦するのが電源問題。コワーキングスペース(共同オフィス)なら比較的安心ですが、カフェは電源がないところも多いです。エリアごとに電源席があるカフェを把握しておいて、電源席が混む時間帯や差し込み口がUSBかどうかや、「ランチタイムはパソコン禁止」などのルールがあるかも知っておくと安心です。

(3) 回線が安定している / 声を出しても怒られない
この2つを併記した観点は「テレカン(テレカンファレンス、遠隔会議)ができるかどうか」です。回線はモバイルルーターなどを使って自分で確保することもできますが、そもそも電話禁止のスペースは快適なリモートワークには向きません。意外と何度か足を運ばないとわからないもので、禁止されていないもののテレカンが許されない空気の場所もあります。

クライアントとテレビ会議をする日比谷さん。自らパラレルワークを実践する

(4) 適度に話せる人がいる(話したい場合)
リモートワークをしていると適度に話せる人がいるありがたみを感じることが多いです。企画を練るなど、何かを生み出す作業の場合は、その気になればいつでも電話で会話できる環境か、あえて知り合いに会いそうなコワーキングスペースで仕事をするのも手です。

(5) 声をかけられない(声をかけられたくない場合)
「きょうは集中してこの作業を終わらせるぞ」という日は、知り合いに会って声をかけられそうな場所は避けることをおすすめします。知り合いがいると、集中したくても話しかけられてしまったり、ついつい自分から雑談をしてしまったりするものです。

(6) アガる
意外と大切なのが、自分の気分が「アガる」場所かどうかという、人によって基準が異なる感覚の問題です。コワーキングスペースであれば主要な利用者層やにぎわい度合い、カフェであれば店員さんの接客スタイル(愛想よく話しかけてくれる、もしくは適度に放っておいてくれる、など)によっても体験が微妙に変わってきます。

複数拠点に自分のリモートオフィスをもつのは非常に有益なことなので、必ずしもオフィスとして整えられたスペースではなくても、「このエリアで仕事をするならここ」といったように、自分が仕事に適していると判断したスペースをオフィスとして定めておくといいと思います。まずは、自分の仕事内容やスタイルに合わせて、譲れない条件と譲れる条件を書き出すことから、リモートオフィス探しを始めてみてはいかがでしょうか。

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日比谷尚武
1976年生まれ、東京出身。99年慶大環境情報卒。学生時代からウエブサイト構築などを手がける。NTTグループでICカードや電子マネーのシステム開発などに従事。2003年にKBMJ(現アピリッツ、東京・渋谷)入社、取締役として、会社規模が10人から150人に成長する過程で経営全般を担う。09年Sansan入社、マーケティング・広報の立ち上げに従事。16年独立、キップルズ設立。

=この項おわり

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