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コネクタ、kipples代表 日比谷尚武氏

コネクタ、kipples代表 日比谷尚武氏

comemo
次代を担う「旗手」は何を感じ、何を考えているのか――。日本経済新聞社が運営する投稿プラットフォーム「COMEMO」から、「キーオピニオンリーダー」が執筆したビジネスパーソンにも役立つ記事を紹介します。「人と情報をつなぎ、社会を変える主役を増やす」をテーマに、スタートアップ支援を手がけるkipples(キップルズ、東京・渋谷)の代表で、自称「コネクタ」として活動している日比谷尚武さんに今回は、複数の仕事をこなす「パラレルワーク」と、一つのオフィスに縛られることなく仕事をする「リモートワーク」について語ってもらいます。

<<(上)私は「コネクタ」 人をつなげてイノベーション

私の「コネクタ」という仕事を実現する上で、キーワードとなるのがパラレルワークとリモートワークです。パラレルワークを実現するためには、まずパラレルワークの実態を知っておくことです。そして、リモートワークについては、快適に過ごせるような場所を自分でよく考えて選ぶことから始める必要があります。

パラレルワークは先進的か

前回「私は『コネクタ』 人をつなげてイノベーション」で、私の仕事は「ライスワーク」と「ライフワーク」を半分ずつのバランスで保っているというお話をしました。「いつからそのような働き方を始めたのですか」と聞かれることも多いのですが、私にとってこの働き方は学生時代に大学生活のかたわらビジネスをしていたことの延長線上にあります。

そんな経緯もあるため、私にとって今のパラレルな働き方は、特に目新しくないと思っています。当時から、周囲には同じような動き方をする同世代や先輩クリエーターたちがいました。

これからはパラレルワークも広がっていくのかもしれませんが、だからといってむやみにあおったり背中を押したりするつもりはありません。いまだ不安定で、常に自分で設計し支えていかねばならないことには変わらないからです。

パラレルワークと反対のものとして「時間に比例する賃金体系」というものがあります。現在は時間が労働の尺度とはならない世界で働いている私も、20歳代はIT(情報技術)企業に勤めたり、システム開発会社を経営したりしていたので、人月換算の仕事の構造は理解していますし、その管理のしやすさもわかります。

「そうでない仕事」が増えていくのも当然の流れではありますが、一方で、今後も一定量の仕事は時間比例での計算が続いていくだろうとも思っています。なぜなら、「対価を測定しにくい」という問題は、ずっと解決しないのではないか、と考えているからです。労働の対価の算出方法は資本主義における長い課題ですよね。

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