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4月以降の雇用環境は悪化が避けにくい(ハローワークで失業給付に並ぶ人たち)

4月以降の雇用環境は悪化が避けにくい(ハローワークで失業給付に並ぶ人たち)

新型コロナウイルスの感染拡大で企業の採用意欲は急低下しています。厚生労働省が発表した2月の有効求人倍率は1.45倍で前月比0.04ポイント下がり、2年11カ月ぶりの低水準でした。さらに求人減少が見込まれる今、中高年ホワイトカラーの生存戦略を改めて考えたいと思います。

新型コロナウイルスショックの深刻化が止まりません。しかし、コロナ問題以前の2019年10~12月期から国内総生産(GDP)は減速傾向が明らかになっていました。メガバンクをはじめとした優良企業の黒字リストラも19年の大きなトピックでした。ここに、いわゆるコロナショックが重なってきたことで、経済と産業そのものが根底から揺さぶられる状況です。いつまで続くのかまったく先が見えない状況ですが、問題が長期化すればするほど、産業として生き残るかどうかの選別速度が劇的に早まっていくことになります。

一般的には、規模が大きく、変化に時間がかかる企業ほど危険というのが定説です。医薬、医療、医療機器、食品など、ライフラインに近い業種以外は、さらに需要の変化の波を直撃する可能性が高い状況です。

これまで既得権益に阻まれていた、IT(情報技術)を活用した遠隔医療の実現が急速に検討されているように、あらゆる業界でIT化、自動化、無人化はこれまで以上の必然性をもって加速していく情勢です。

あなたがこれまでキャリアを築いてきた業界は、今後どう変化していくと思いますか。自分が関わってきた関係者だというバイアスを壊して、単純に事情をよく知らない一般人だと思って自分の業界を眺めたら、どんな未来が見えるでしょうか。そして現実の未来は、当事者としてみた場合と素人が見た場合のどちらの予想に近い結果になると思いますか。できるだけ自分の経験やスキルが置かれた状況を客観的に把握することに努めていただけたらと思います。

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