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写真はイメージ =PIXTA

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新型コロナという感染症のパンデミックは、もはや一過性のものではなくなろうとしています。ビジネスの視点に加えて、環境や社会を意識する経営は必須になるでしょう。そんな中、急激に変わろうとしている働き方を、私たちも受け入れる必要があります。たとえば会議一つとってみても、組織文化に影響するような変化をとげています。

テレワークが変えた会議のあり方

「テレワークの会議が憂鬱なんです」

そんなことをつぶやかれたのは、旧知の某インフラ企業幹部のイシイさん(仮名)でした。

顔を合わせずにPC画面を見ながらする会議がまどろっこしいということかなぁ、と思い尋ねてみたのですが、そうではないとのこと。そうして口にされた憂鬱さの理由は意外であるとともに、今の変化を如実にあらわしているものでした。

その理由は「会議における忖度(そんたく)文化の消失」と「会議増加による効率化」だったのです。

会議から消えた忖度

「顔を合わせてする会議というのは、だいたい座る場所からみんな意識するじゃないですか。そして目立つところに陣取るのはたいてい役職が上の人間で、さらにいえば今勢いのある面々なわけですよ。それに対して事務方が資料を配って、声の大きい人間が場を進める。それが今までの会議だったでしょう? それがリモートでの会議では全部消えてしまった」

「イシイさんは、まさに役職が上で、勢いがあって、声が大きいですものね」

気のおけないお付き合いをさせていただいているので、そんな軽口にも苦笑いで応えてくれます。そしてより詳しい状況を教えてくれました。

「リモートの会議の場合、基本的に1人1台のPCを前にするでしょう。そうして、最初に発言した人に画面が切り替わるじゃないですか。すると、なんとなくその人が話すことをみんな聞くわけですよ。それがたとえ役職が下の人間でも」

確かにそうですね。

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