「服装哲学、アップルのジョブズに学んだ」原田泳幸氏ゴンチャジャパン社長 原田泳幸氏(下)

主力タピオカティーを低価格で提供する「学割」が好評。客層を広げる戦略を練る日々
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IT(情報技術)企業の経営者の中には、自身のアイデンティティーやクリエーティブな発想を反映するかのような、独特のファッション観を持つ人が少なくない。台湾茶カフェ、ゴンチャジャパン会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)の原田泳幸さんは、日米のアップルに在籍していた当時、そんな個性派の姿を何人も目に焼き付けた。きら星のごとく現れるIT起業家たちの装いに触発され、スーツとは異なるビジネススタイルやカジュアルウエアの着こなしを体得した。新しい時代の仕事の装いについて、率直に語ってもらった。(この記事の〈上〉は「マックおわび会見 赤いネクタイで通した原田氏の信念」




ジョブズの服装、アップルの製品や理念と完全に一致

――アップル創業者のスティーブ・ジョブズさんといえばタートルネックの黒ニット、ジーンズ、スニーカー。究極のシンプルな服装を貫きました。

「あのタートルはイッセイミヤケで、同じものを何枚も持っていたんです。シンプルにこだわる彼の服装は、アップルの製品や理念と完全に一致していることが分かるでしょ。経営者は自分自身の個性が企業のブランドや商品とマッチングしているかどうか、当然考えなきゃいけない。トップのビジュアルも振る舞いも、すべてブランドなんですよ」

――ジョブズさんのネクタイ姿なんて想像がつきません。

「ところがあったんです。2001年のMacworld Expo Tokyoのときです。基調講演に登壇する際に、私が『やはり日本だから。いつもの服装でいいのかどうか』と言うと、彼はとても気にしてね。それで、なんとシルバーのネクタイを締めてきちゃった。それがめっちゃ、似合わない。1回だけですよ、彼がネクタイを締めている姿を見たのは」

グッチやルイ・ヴィトンを着た40代。50歳を超えるとシンプルで上質なカジュアルを好むようになった

――アップル時代、原田さんはどんな服装をしていましたか。

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