息子の結婚相手の母親を好きになった脚本家、中園ミホさん

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脚本家。東京都生まれ。テレビドラマ「やまとなでしこ」「Doctor-X 外科医・大門未知子」「花子とアン」「西郷どん」などを執筆。
脚本家。東京都生まれ。テレビドラマ「やまとなでしこ」「Doctor-X 外科医・大門未知子」「花子とアン」「西郷どん」などを執筆。

次男の結婚相手の母親と互いに好意を持つようになりました。私もその方も、配偶者と死別してから10年以上過ぎています。でも最近、子どもたちにどう話したらいいか、親子それぞれでカップルになるのはいかがなものかと考え始め、少し引き気味になってきました。(東京都・70代・男性)

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確かに親子それぞれでカップルになれば、子どもたちは気持ち悪いと思うでしょうね。私が子どもの立場だったとしても、同じように感じると思います。

相談者さんも「いかがなものかと考え始め」と書いておられるので、やはり世間体が良くないとか、息子さんやそのお嫁さんに恥ずかしいとか思っておられるのでしょう。

その程度の気持ちなら、それで気持ちが萎えてくるのなら、気の合うお姑(しゅうとめ)さんとして波風立てずにお付き合いすればいいのではないでしょうか。

逆に、いろいろ障害はあるけれど、やっぱりその人のことが好きで、ずっと一緒にいたいと思うのであれば、自分の気持ちを殺してしまうのはもったいないと思います。

若い時の恋愛は、相手がどれだけ自分のことを好きになってくれるかを考えがちですが、年を重ねてからの恋愛は、どれだけ相手のことを思えるかにかかっていて、そういう人との出会いはなかなかありません。

もし本当に出会ったのであれば、その機会を作ってくれた息子さんとお嫁さんに感謝して、カップルになればいいじゃないですか。遠慮せずに仲良くなさればいいし、両方の家族の前でパートナー宣言するのもいいでしょう。

どうしてこういう出会い方をしてしまったのだろう、息子たちの知らないところで出会ったらよかったのにと思うかもしれません。でも人の一生というものは、出会うべき人と出会うようにできていると、私は考えます。一瞬早くも遅くもない、まさにその時なのです。

もしかすると、親子で女性の好みが似ているのかもしれませんよ。息子さんから文句を言われたら、「しょうがないだろう、おまえのお嫁さんに似たお母さんを好きになったんだから」と言い返せばいいじゃないですか。

息子さんやお嫁さんもいっときは気持ち悪いと思っても、理性的に考えれば、みんなが幸せになれると分かってくれるはずです。

人生は一度きり。相談者さんは70代とのこと。残りの長い人生を、世間体や体裁を取るか、好きな女性と一緒に生きる時間を選ぶか、決めるのはあなたです。

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