堀田茜 ロケ多い仕事、BOSEのノイキャンは手放せない
モデル、女優として活躍し、テレビ番組「世界の果てまでイッテQ!」の「出川ガール」としても人気を集めている堀田茜さん。ロケも多い彼女が「手放せない」と話すのが、BOSE(ボーズ)のノイズキャンセリングヘッドホンだった。
ノイズキャンセリング機能に感動
「『世界の果てまでイッテQ!』の仕事は、移動が多いんです。海外ロケのために飛行機に乗ったり、電車で移動したり、ロケバスに乗ったりとか。そういうときに必ず持っていくのが、ノイズキャンセリング機能が付いているヘッドホンです。
愛用しているのは……機種名はわからないんですけど、BOSEの耳を覆うタイプのものです(笑)。5年くらい前、『イッテQ!』に出始めたころ、スタッフさんにプレゼントしていただいたんですよ。これから長期ロケが多くなると思うのでって。本当に旅のお供になるようなアイテムなので、これと一緒にがんばろうと思いました」
「使ってみると、ノイズキャンセリング機能に感動しましたね。周りの音が本当に聞こえなくなるし、自分の世界に入れるというか、集中できる。私は音楽が好きで、自分にとってなくてはならないくらい大切な存在なので、そのヘッドホンは、私を助けてくれたり、いやしてくれたり、環境を整えてくれるものっていう感じです。例えば『イッテQ!』の本番前は、試合前の選手みたいにアップテンポの曲を聴いていますね。テンションを上げないと、できない仕事なので(笑)。
すごいのは、音楽を流さなくても、耳に着けているだけで、飛行機や新幹線の騒音を消してくれるところ。リラックスできて睡眠も取りやすいです。空港の待合室とか、人の声が気になるところでも着けたりしますね。けっこう四六時中、着けているかもしれないです」
「兄が音楽好きだった」という堀田さん。その影響で音楽鑑賞が趣味になり、今では雑誌『BARFOUT!』(ブラウンズブックス)で音楽談義の連載も行っている。
「ジャンルを問わず何でも聴くんですけど、この1週間くらいはEVISBEATSさんとかSLACKさんとか、Sing02さんとか、日本のヒップホップ系をよく聴いています。ただ、気分によって、ロックも聴きますね。外出中はヘッドホンとイヤホンを使い分けて、家に帰ったらBluetoothスピーカーで何かしら好きな曲を流します。どこでも聴けるように、家にはスピーカーが3つあるんですよ。
最近のヘッドホンを見ると、音質もノイズキャンセルも進化していて、昔のものとは違うなあと思います。でもBOSEのヘッドホンは今でも満足しているし、いただいたものということで、思い入れもある。これからも大事にしていきたいです」
人生を潤すために必要なもの
堀田さんが出演した映画「キスカム!~COME ON,KISS ME AGAIN! ~」は、ドラマやMV(ミュージック・ビデオ)で活躍する女子大生監督・松本花奈さんが商業長編映画で初監督に挑んだロマンチックコメディーだ。堀田さんは化粧品会社で働きながら、家具デザイナーになる夢を追うヒロイン・月村サヤを演じている。
「キスカムは、試合会場などでディスプレーに映し出されたカップルがキスをするというゲーム。キスカムを題材にした映画は見たことがなかったので、新しいし、面白そうだなと思いました。しかも撮るのは松本監督。私の好きな崎山蒼志さんの『国』という曲のMVを撮られていて、そのMVがまたすごく好きだったんですよ。松本監督がこの映画を撮ったらどうなるんだろうって、ワクワクしました。
サヤは、やりたいことに一直線で、ほかのすべてを捨ててでも自分の夢をかなえたいという女性。役作りについて監督に相談したら、『堀田さんはそのままでいいと思います』と言っていただいて。私も家具が好きで、サヤのやりたいことやセンスに共感する部分があったので、監督に身を委ねて現場で話し合いながら演じていきました。
難しかったのは、キスシーンです。現場は和やかでしたけど、自分としてはやっぱり緊張感がありましたね。特に冒頭のキスシーンは、どの角度がキレイに映るか、どうフレームに入ったら攻めてる感じに見えるかと、監督も私も力が入っていたシーンです。この映画の見どころの一つなので、ぜひ楽しみに見ていただけたらと思います」
劇中には「人生はどれだけ生きているかじゃなく、どれだけ潤うか。だからあなたも見つけて、心が潤うこと」というセリフがあり、「人生の選択」について考えさせる作品でもある。堀田さんはどのように現在の道を選んできたのか。
「もともと芸能に興味はあったんですけど、自分がどこまでやれるかわからない。大学生のときにとりあえず事務所に行って、うまくいったら芸能界、うまくいかなかったら就活すればいいっていう、ブレブレな状態でこの世界に(笑)。そこから仕事をしていくなかで、これがやりたい、これはやりたくない、これはやるべきだし、これはやるべきではないってことがわかってきて。だから時間をかけて、ちょっとずつアイデンティティーが確立されていった感じです。
自分は何をしたいのか。学生の時に見つけられる人って、意外と少ないんじゃないかと思うんです。そういう人は、いろんなところに顔を出して、たくさんの人に会ってみるとか、フットワーク軽く動いてみるといいんじゃないかなと。何に触れ、どんな経験をしたかでいろいろ変わってくるはずなので、スポーツをするとか音楽を聴くとか遊んでみるとか……、何でもいいので、動いてみるといいんじゃないかと思います」
買ってよかった温度調節のできるケトル
16歳の時に「全日本国民的美少女コンテスト」に応募して芸能界入りした堀田さん。立教大学入学後に「CanCam」専属モデルとなり、卒業後に「イッテQ!」で全国区になった。
「私は好奇心旺盛で、何でもやってみたいと思うし、楽しめるタイプ。だから今、いろんな仕事をやらせてもらえているのかなと思います。
一番キツかったのは、バラエティーで体を張ること。スタッフさんが事前にチェックしてくれるんですが、安全が100%保証されているわけではないので。だけど見てくれた人に『笑いました!』とか『元気が出ました』とか言われると、やってよかったなと思いますし、やりがいも感じます。
女優一本で、というつもりはないけど、今、がんばりたいのは、お芝居です。演技に正解はないので、追求しがいがある。負けず嫌いなので、もっとうまくなりたいし、もっと上に行きたいっていう気持ちもあります」
最近買ってよかったのは「OXO(オクソー)」のドリップケトル。40~100度まで1度単位で温度設定ができる優れものだという。
「紅茶、日本茶、ハーブティー……飲み物によって、おいしくなる煮出しの温度って、変わるじゃないですか。そのケトルは、例えばハーブティーだったら98度に設定して沸かせるんですよ。かつ自動で30分間、保温してくれる。
私が飲むのは、紅茶かハーブティーが多いです。今はいろんな種類のものが出ているので、選ぶのも楽しいし、何より、飲むとリラックスできる。最近は好きな音楽をかけてハーブティーを飲むというリラックスタイムを意識的に作るようにしています。意識的にリラックスしなきゃいけないということは……ちょっと肩に力が入って疲れてるのかな(笑)。
今、欲しいものは加湿器です。最近の加湿器はオシャレだし、花粉を除去して、空気清浄もしてくれて、かつ加湿もしてくれる。進化していますよね。実は私、家電が大好きなんですよ。見てるだけで楽しいので、ヒマさえあれば家電量販店に行っています(笑)」
1992年生まれ。東京都出身。2014年から女性向けファッション誌「CanCam」専属モデルとして活動。15年より「世界の果てまでイッテ Q!」に出演し、女優としても活躍。19年には「ダウト~嘘つきオトコは誰?~」で映画初主演を果たした。主な出演ドラマに「トドメの接吻」(18年)、「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」(19年)、「10の秘密」(20年)など。映画に「不能犯」(18年)、「アパレル・デザイナー」(20年)がある。4月2日からMBSドラマ「ピーナツバターサンドウィッチ」に出演。5月からWOWOWの「異世界居酒屋『のぶ』」にも出演する。
「キスカム!~COME ON,KISS ME AGAIN! ~」
化粧品会社に勤める橋口海は、ある日、彼女の月村サヤにフラれた上、女性CEOから子会社への出向を命じられる。そこはキスで恋人たちのヨリを戻す「恋愛コンサル」という奇妙な会社だった。戸惑いながらも仕事に前向きになった時、サヤとCEOが恋愛コンサルにやってくる。監督・松本花奈 脚本・リンリン 脚本監修・山崎ケイ 出演・葉山奨之、堀田茜、八木アリサ、塚本高史 近日公開予定
(文 泊貴洋、写真 藤本和史)
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