甲子園で勝つチームは毎試合成長 アナロジー思考の力第2回 アナロジー思考

アナロジーは遠すぎず、近すぎず

アナロジー思考の最大のポイントは、「どんなアナロジーを持ってくるか?」です。

どんな事柄の間にも、関連を見つけようと思ったら、できないわけではありません。ところが、あまりに遠いと発想が追いつかず、共通点がなかなか見つかりません。

たとえば、「組織マネジメント」と「ソメイヨシノの開花時期」で、役立つアナロジーを得ることができるでしょうか(できたらイノベーティブな発想が生まれるかも!)。かといって、「組織マネジメント」と「団体旅行」では、あまりに近くて思考の幅が広がりません。

「組織マネジメント」「ミツバチの行動特性」といったように、一見遠いようでも意外な共通点がある。それくらいがちょうどよい加減です。

頃合いのよいアナロジーを見つけるには、見えない関連性や共通項を見つけ出す力が求められます。「類推力」(アブダクション)と呼ばれています。それを高めるには、右脳(直観)で考える、時には頭を緩める、俯瞰(ふかん)的に物事を見る、のがよいとされています。

蛇足になるかもしれませんが、アナロジー思考は、あくまでも新たな発想を得るための思考法です。言い換えると、ひらめきを得るためのものであり、そこに論理性はまったくありません。

たとえば、「なぜそうするのか?」と問われ、「高校野球でもやっていますから」「善は急げと言うじゃありませんか」とアナロジーやたとえ話を持ち出しても説明になりません。アナロジーで得た発想を相手に認めてほしかったら、適切な根拠を別途用意しなければなりません。他の思考法も同じですが、使いどころを間違えないようにしましょう。

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堀公俊
日本ファシリテーション協会フェロー。大阪大学大学院工学研究科修了。大手精密機器メーカーで商品開発や経営企画に従事。1995年からファシリテーション活動を展開。2003年に日本ファシリテーション協会を設立、研究会や講演活動を通じて普及・啓発に努める。著書に「ファシリテーション入門第2版」「会議を変えるワンフレーズ」など。

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