危機モードの今だから考えたい 転職先選び3つの条件経営者JP社長 井上和幸

転職先候補企業の組織風土との相性を吟味

3つの観点の「その3」は、「転職先企業の組織風土はあなたにマッチしているか?」です。

「その2」で述べた通り、転職先のミッション、ビジョンに心から共鳴・コミットできるためにも、日々働く場での組織や同僚とのカルチャーマッチは不可欠です。

先のリーマン・ショックや東日本大震災の後に、今回と同じような緊急事態の状況下、不本意な転職をした人が多く出たようです。そのほとぼりが冷めた2010年代に入ってから、当社への転職ご相談者の中にも「あの時、焦って転職してしまいまして」「他に行き先がなかった(とご本人が思った)ものですから、やむなく」と入社した先で折り合い悪くパフォーマンスも出せず、結局は短期でまた次の転職を検討するという人たちがいました。

合わない会社に無理して転職してしまい、肌も合わずに成果も出せずで短期間でまた次の転職活動を行うというのは、ミドルやシニア世代にとっては非常にしんどいものですし、不本意な経歴が加わって、キャリア上のリスクが一気に高まってしまいます。

この危機モードだからといって目先で動くこと、また「その1」の観点を読み間違って「未来有望」と判断した企業がそうではなかった、ミッションやビジョンに共鳴できていない、組織カルチャーにマッチしていなくて働くのがつらい、このようなことだけは絶対に避けてください。今回の3つの観点での転職先企業の見極めとご自身とのマッチ度合いをしっかり確認してほしいと願います。

繰り返しになりますが、この状況下での転職先の選択ミスは、短期的のみならず中長期的に致命的です。逆にこの時代の変わり目に、次の時代における「真によき転職先」を選び移籍できれば、あなたの次の10年は輝かしいものとなることでしょう。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。この連載は3人が交代で執筆します。

井上和幸
経営者JP社長兼CEO。早大卒、リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、リクルート・エックス(現リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に経営者JPを設立。「社長になる人の条件」(日本実業出版社)、「ずるいマネジメント」(SBクリエイティブ)など著書多数。

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