自分が探しているファッションアイテムについての質問を投稿すると、登録された全国のショップから回答が寄せられるファッションアプリ「FACY(フェイシー)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を数える利用者からの投稿内容を分析、次のトレンドを読み解く。
メンズ向けの「FACY MAN」の投稿件数の伸び率において、一番多かったのが「スーツ・セットアップ」だった。

投稿内容を詳しくみると、スーツ・セットアップに関する頻出語としては「セットアップ」が多かった。

近年では様々なセットアップが展開されている。ビジネスシーン向けの落ち着いたデザイン以外にも、着心地重視のものやユニークな色味のものなど、その選択肢は広がっていると言えるだろう。今回は、FACYに登録する各店おすすめのセットアップを紹介しつつ、その魅力を掘り下げる。
季節感をプリントで表現 着丈長めで仕事着にも
まず話を伺ったのは「JOURNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)」福岡店の畠山雅和氏。ここ最近でセットアップの位置付けは変わりつつあると語ってくれた。
「あえてこちらから提案しなくても、セットアップを目的に来店される方が増えました。数年前までは特別な選択肢だったセットアップが、ようやく身近なアイテムとして受け入れられるようになってきました」
そのような背景からか、休日でも気兼ねなく着られる“日常着”として購入するケースが増えてきているそうだ。畠山氏は、JOURNAL STANDARDオリジナルのセットアップを紹介してくれた。
「麻素材を用いた夏物の服によく見られる“ブッチャー織り”の織り柄を生地にプリントしています。生地自体は機能素材を採用しているので、伸縮性が高くお手入れも簡単。これは本物の麻素材には出せない良さですね。涼しげな表情だけでなく、これからの季節にうれしい機能性を兼ね備えた一着です」
とはいえ、日常着としてだけではなく、ビジネスシーンでの着用も想定されているという。
「着丈を短くしていないので、一般的なカジュアル用のジャケットのようなラフさはありません。全体のシルエットは今日的なルーズさがなく、適度にシェイプも効いているので、すっきりとした印象です」

THE NIKKEI MAGAZINE 4月誕生!
Men's Fashionはこの4月、あらゆるビジネスパーソンに上質なライフスタイルを提案するメディア「THE NIKKEI MAGAZINE」に生まれ変わります。限定イベントなどを提供する会員組織「THE NIKKEI MAGAZINE CLUB」も発足します。先行登録はこちら