powered by 大人のレストランガイド

高額酒を外国人指名買い 600種そろう銀座の酒販店世界で急増!日本酒LOVE(20)

入社5年目の大川翔平店長

低アルコール日本酒も最近、人気が高まってきていると大川さんは話す。国内外でワイン好きが日本酒を楽しむようになってきたので、ワインと同じくらいの度数(12%前後)の日本酒が増えている。しかも低アルコールなのに意外とコクがあって、味わい深いものも増加中だ。

「当店の女性客は30~40代がメインなのですが、こういった女性の飲み手が確実に増えてきていると日々感じます」と大川さん。彼女たちにはワイン酵母を使って醸したものや、白麹(こうじ)で醸してクエン酸を高めたものなど、酸度の強い日本酒も人気だ。オシャレな洋食にも合わせやすいからだという。

油長酒造のクラフトジン「KIKKA GIN」

ワインやウイスキー、クラフトジンも人気

日本酒以外の国産アルコールの人気も見逃せない。例えば国産ウイスキーは15~20種類をラインアップ。「『山崎』『響』『竹鶴』などの銘柄が入手困難になっているので、それ以外の日本のウイスキーが高価でもよく購入されます」(大川さん)

さらに人気が急拡大しているのが国産クラフトジン。3年前は2~3種類しかそろえていなかったが、現在は20~30種類あり、すべて国産だ。日本酒「風の森」を醸している油長酒造(奈良県)が製造しているジン「KIKKA GIN」が特に人気だという。

約100種類そろえる焼酎は樽(たる)で熟成させた風味豊かなものが外国人客には人気だ。「『まるでウイスキーみたい。いや、それよりおいしいかも』と購入していくウイスキー党もいる」(大川さん)という。

大川さんたちは「外国人観光客がいつ頃戻るのか、日本人客の消費はいつ回復するのかが今の課題ですが、今後、外国人スタッフをもっと増やし、外国人対応に向けて体制を整えていく予定です」と前向きな姿勢は崩さない。

世界中で日本酒がワインに負けず劣らず主流となるレストランも増えるだろうと大川さんたちは信じている。そのためにも日本人向けはもちろん、外国人向けにも日本酒セミナーなどを定期開催していく。蔵元を呼んで、時には幻の酒もふるまい、英語版と中国語版のイベントを隔月で交互に開催していく予定だ。

今年初夏からは店舗で試飲や酒の品定めをして、そのまま海外へ4~6本セットで発送できる物流システムも始める予定だ。国内外の日本酒ニーズを常にキャッチしながら、大川さんたちは東京から世界へ向けて、日本酒のベストチョイスと文化の普及に取り組んでいく。

(国際きき酒師&サケ・エキスパート 滝口智子)


メールマガジン登録
大人のレストランガイド
ラーメン・レシピ・コンテスト
注目記事
メールマガジン登録
大人のレストランガイド
ラーメン・レシピ・コンテスト