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高額酒を外国人指名買い 600種そろう銀座の酒販店世界で急増!日本酒LOVE(20)

欧米の客は自分用に日本酒を購入していくことが多い

一方、欧米系の客は、ホテルや自宅で飲むため、自分用の酒を購入していくことが多い。それでも値段は1本約1500~1万円とやはり幅広い。「新政」(新政酒造・秋田県)や「而今」(木屋正酒造・三重県)、「黒龍」(黒龍酒造・福井県)といった酒は帰国後、現地ではなかなか飲めない人気有名ブランドなので特に人気だ。

ほかに「日本滞在中に飲食店で飲んでおいしかったから買いにきた」と、酒のラベル写真をスマホで見せてくる客も少なくない。これら欧米系の客には、スッキリした淡麗辛口やフルーティーな大吟醸などが好まれるという。

台湾からは20本近いまとめ買い客も

「一番日本酒の文化が浸透しているなと感じるのは、台湾です。皆さん熱いですね」と大川さん。「仙禽(せんきん)」(せんきん・栃木県)、「澤屋まつもと」(松本酒造・京都府)、「醸し人九平次」(萬乗醸造・愛知県)などが台湾人客に特に人気で、日本人の日本酒ファンと同じように、かなりコアなファンが多い。中にはスーツケースに20本近くまとめ買いしていく台湾人客もいるという。

「IMADEYA GINZA」の角打ちコーナー

これらの外国人客の中には、日本酒の銘柄も値段の相場もよく分からないというビギナーもいる。だが、店内に設置された角打ちコーナーで、自分好みの酒を見つけることができるので好評だ。

これは最大12人が楽しめる立ち飲みスペースで、新型コロナウイルスが広がる前までの土日は終日満席、平日でも夕方に近づくにつれて客で埋め尽くされていた。人気の「新入荷・限定日本酒 選べる3種飲み比べ」(3杯1500円、税込み)は約25種類の中から3種をセレクトして味比べできる(日によって酒の銘柄は変わる)。そのうち約10種は店内で購入することも可能だ。

店で購入できないけれど、角打ちでしか味わえない貴重な酒(「黒龍」の「火いら寿」「龍」「しずく」の3種飲み比べなど)もあり、日本人のファンにも好評だ。

「外国人のお客様向けには角打ちの楽しみ方の英語版の説明POPも角打ちカウンターに表示しています。角打ちでの感想をうかがい、味わいや香りなどのお客様の好みを確認しながら、多言語でお薦めしています」と大川さん。

さらに外国人客の購入にはできるだけ火入れ(加熱処理)した酒をお薦めしているのがポイント。保管が難しいフレッシュな生酒は帰国後、全く別の味に変化してしまうこともあると説明し、できるだけ店で味わってもらっている。

大川さんは入社5年目。それ以前も飲食業で日本酒を扱ってきた。最近の人気の傾向を彼は次のように捉えている。「日本酒の味わいが幅広くなってきている中、より個性を求めて、蔵付き酵母による自然発酵や、昔ながらの生酛(きもと)造り、ステンレスでなく木桶(おけ)での仕込みなど、より自然な製法に注目が集まっています」

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