起業家育む甲陽学院の在野精神 マネーフォワード社長辻庸介・マネーフォワード社長(上)

辻庸介・マネーフォワード社長

家計簿アプリや法人向けクラウドソフトなどを手掛けるマネーフォワード。創業者の辻庸介社長は全国屈指の進学校として知られる甲陽学院中学校・高等学校(兵庫県西宮市)で学んだ。様々な分野で甲陽学院の出身者が活躍する中、最近は辻社長をはじめベンチャー起業家が目立つ。背景には「夢を語れる」自由な環境で培われる在野精神があると辻社長は語る。

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灘と迷った中学受験、「校庭が広いから」と甲陽学院を選んだ。

中学受験にあたっては、同じ兵庫の進学校である灘中学・高校(神戸市)と甲陽学院のどちらに行くかで迷っていました。なぜ甲陽学院を選んだのかはよく覚えていないんですが、母によると「校庭が広いから甲陽学院がいい」と言っていたみたいです。

小学校は大阪教育大学付属平野(大阪市)に通っており、そのまま中学校にもあがれたんですが、友達から聞いた受験勉強が面白そうだからと受験することになりました。

受験勉強を始めたのは小学校6年生からと遅めでしたね。学習塾は最初が浜学園で、そこから希学園に通ったんですが、塾の勉強がとても面白かったんです。黒板に先生が成績のベストやワーストの人を書き出したりして子どものモチベーションをコントロールしていたので、私はゲーム感覚でやれました。塾の勉強のやり方がうまかったから、受験勉強はつらくなかったですね。

当時の甲陽学院のイメージは自由闊達でガリ勉感がない。詰め込み系の勉強は僕の性分的には無理なんで、とても合ってましたね。普通の中高一貫校と違って、中高で校舎の場所や校風が違うのが特徴です。

中学は海沿いの場所にあります。校則も厳しくて制服があります。僕は厳しくてもそんなに困ったことはなかったですけどね。それが高校になると山沿いの阪急電鉄の甲陽園駅の近くに移り、服装も私服になって極めて自由な校風にがらっと変わるんです。僕の頃とは違って、今は完全な中高一貫になって高校からは入れないようになってびっくりしました。高校から入った連中の方が賢かったのになあ(笑)。

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