ヨーグルトを多く食べる人 肺がんになりにくい?

日経ヘルス

写真はイメージ=PIXTA
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どんな食事が病気の予防になるの? また、どんな習慣がアンチエイジングにつながるの? 世界中で進む、健康にまつわる研究について、注目の最新結果をご紹介します。

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食物繊維やヨーグルトをたくさん食べている人は肺がんになりにくいかもしれない。米国と欧州、中国で行われた10報の研究を解析して明らかになった。

解析には合計で140万人以上の男女のデータが用いられた。8.6年(中央値)の追跡期間で肺がんになったのは1万8822人だった。食物摂取頻度質問票から食物繊維とヨーグルトの摂取量を算出。食物繊維の摂取量で5つの群に、ヨーグルトの摂取量で3つの群に分けた。

1日あたりのエネルギー消費量で調整した食物繊維の摂取量が「最も多い」群(平均27.8g/日)は「最も少ない」群(同10.2g/日)に比べて、肺がんになるリスクは17%低かった。ヨーグルトの摂取量が「多い」群(同111.1g/日)は「食べない」群に比べて肺がんリスクは19%低かった。この傾向は男性でも女性でも同じだった。

さらに食物繊維の摂取量が「最も多い」かつヨーグルトの摂取量が「多い」群では、食物繊維の摂取量が「最も少ない」かつヨーグルトを「食べない」群に比べ肺がんリスクは33%低かった。

食物繊維は有用な腸内細菌を増やし、有害な腸内細菌の増殖を抑制する。ヨーグルトも腸内環境を整える働きがある。食物繊維とヨーグルトが抗炎症作用に関わり、がん化を抑えている可能性があるとしている。

[参考文献]JAMA Oncol.; 電子版Oct. 24,2019

(文 八倉巻尚子)

[日経ヘルス2020年2月号記事を再構成]

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