「若いビジネスマンは、やはりトラッド靴を履きなさい」
若松「色にこだわった靴もそろえています。こちらの艶っぽいグリーンはカジュアルスタイル。グレー系のグラデーションもこだわりの色。いずれもシーズンカラーの靴で、同素材、同色でベルトを出しているんです」
石津「僕は選ばない色だけど、これは色で勝負っていう靴だね」
――いまの先生の気分で履きたい靴はどれですか。
石津「軽くて歩きやすそうなこちらかな。足に近い形になっているし。僕は歩きやすい靴を求めている間に、中敷きに詳しくなりました。最終的には100円ショップで手に入る、自分の足に合わせて切って使うフェルト素材に落ち着きました。あれは便利だよ」
「親父(石津謙介氏)もね、最初は服に合わせてイタリアの靴を履いていました。年齢を重ねてからはドイツの機能性シューズに変えましたけど。デザインを抜きにして、いま靴を買うとなれば、こんな機能的な平たい靴に落ち着くよ。ただ、若いビジネスマンにはやはり、トラッド靴を履きなさいとすすめます」
(聞き手はMen's Fashion編集長 松本和佳)
石津祥介
服飾評論家。1935年岡山市生まれ。明治大学文学部中退、桑沢デザイン研究所卒。婦人画報社「メンズクラブ」編集部を経て、60年ヴァンヂャケット入社、主に企画・宣伝部と役員兼務。石津事務所代表として、アパレルブランディングや、衣・食・住に伴う企画ディレクション業務を行う。VAN創業者、石津謙介氏の長男。
服飾評論家。1935年岡山市生まれ。明治大学文学部中退、桑沢デザイン研究所卒。婦人画報社「メンズクラブ」編集部を経て、60年ヴァンヂャケット入社、主に企画・宣伝部と役員兼務。石津事務所代表として、アパレルブランディングや、衣・食・住に伴う企画ディレクション業務を行う。VAN創業者、石津謙介氏の長男。
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