日韓男性グループ発掘番組G-EGG ユナクが新人を育成

日経エンタテインメント!

日経エンタテインメント!

オーディション形式のアイドル誕生番組が人気だ。アジアを席巻する韓国発のTWICEやiKONもオーディション番組を経てデビューしたグループ。近年ではWanna OneやIZ*ONEを生み出したサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101』のフォーマットは中国でも成功し、2019年に初めて放送した日本版も熱狂を生んだ。デビューをかけて真剣に挑むなか、参加者の素顔が見える。運営側にとっては、デビュー前にファンをつかめることもメリットだ。

24人のG-EGG生。11月の記者会見時は21人だったが、1月7日に『PRODUCE 101 JAPAN』の参加者3人がプロジェクトに合流した。デビューグループの人数は決まっていない

こうしたなか、日韓合同ボーイズグループのプロジェクト『G-EGG グローバルアイドル発掘×リアル成長ストーリー』(以下、G-EGG)が始まった。2月2日からAbemaTVとMnet、同月6日からは東海テレビでも放送を開始。公開イベントやその舞台裏、合宿やトレーニングなどの様子を映しながら、「G-EGG生」と呼ばれる24人の練習生がデビューに向けて成長する姿が放送される。

前出の番組との大きな違いは、韓国出身のダンスボーカルグループSUPERNOVA(元・超新星)のユナクがプロデュースする、いわば現役アイドルによるアイドル育成プロジェクトであることだ。

ユナクは3年以上にわたり、この構想を練ってきた。「日韓のエンタテインメントは、両国で活動する僕が最も詳しい領域。アイドルとして活動するなかで、多くのグループの状況も、日韓の運営システムもよく把握しています。さらに自分自身はかなり厳しく、細かい人間(笑)。その経験と性格を生かしてみなさんに誇れるグループを作りたい」(以下、ユナク)。現役アイドルがデビュー候補生に何を伝えるのか。その「アイドル哲学」も垣間見える注目の番組になりそうだ。

評価指標に「人間力」

プロデューサーを務めるのはSUPERNOVAのユナク(写真:三川ゆき江)

最終メンバーを選定するための評価指標は、(1)人気評価、(2)個性評価、(3)実力評価、(4)人間力評価の4つ。これらを鑑みながら、ユナクが最終決定を下す。

(1)人気評価や(2)個性評価はファンによる投票で行われ、(3)実力評価は歌やダンスのプロによる評価だ。ここまでは既存のオーディションでも見られた評価形式だが、新しいのは(4)人間力評価。これは、プロジェクト運営・番組制作スタッフによる評価で、与えられた課題に取り組む姿勢や協調性などを見ていく。G‐EGG生の選定にあたって「知名度や経験だけでなく、可能性や人柄、一緒にやっていける子かを重視した」というユナクの方針に沿ったユニークな指標だろう。ファンにとっても、応援するに値するかどうかは重要なポイントだ。

G-EGG生には、日本を拠点に活躍する韓国出身グループ、Apeaceのメンバーや日韓の『PRODUCE 101』参加者も含まれ、すでに海外にも話題は広がっている。デビューは今春予定。「今後、韓国でのデビューやグローバル展開のためにネットの活用や多様な形式のイベントなど、様々な施策を検討中です」とユナクは構想を練っている。

(ライター 横田直子)

[日経エンタテインメント! 2020年3月号の記事を再構成]

エンタメ!連載記事一覧
エンタメ!連載記事一覧