ビタミンDの不足 筋力や身体機能の低下につながる

日経ヘルス

写真はイメージ=PIXTA
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どんな食事が病気の予防になるの? また、どんな習慣がアンチエイジングにつながるの? 世界中で進む、健康にまつわる研究について、注目の最新結果をご紹介します。

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ビタミンDの不足は骨の健康だけでなく、筋力や身体機能の低下にも関わっていることが、アイルランドの研究でわかった。

60歳以上の男女4157人が対象。筋力と身体機能は、握力と下肢機能評価指標(SPPB)を用いて評価した。SPPBは歩行速度と椅子からの立ち上がり時間、立位バランスを測定して点数化する(0~12点)。

また採血して血液中の25水酸化ビタミンD[25(OH)D]濃度が30nmol/L未満の場合はビタミンD不足とした。

ビタミンD不足の人はそうでない人に比べ、握力が弱いリスクが1.44倍だった。写真はイメージ=PIXTA

結果、ビタミンD不足の人はそうでない人に比べ、握力が弱いリスクが1.44倍、身体機能が低いリスクが1.65倍だった。

一方、定期的な運動をしている人はそれらのリスクは低かった。ビタミンDは筋肉のたんぱく質合成に関わっているといわれている。

加齢に伴う筋肉量や筋力の低下は転倒や骨折の原因にもなる。予防のためビタミンDを不足しないよう注意が必要だろう。

[参考文献]Clin Interv Aging; 14,1751-1761,2019

(文 八倉巻尚子)

[日経ヘルス2020年2月号記事を再構成]

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