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相手が話した英語を誤解して受け取ってしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんは「日本人が聞き手として勘違いしやすい英語表現がある」と言います。今回は日本語でも「ボランティア」とカタカナでそのまま使われているvolunteerを使ったフレーズをご紹介したいと思います。合わせてanyを使った言い回しをみていきます。

◇  ◇  ◇

今日は部内でのミーティング。来月から行われる店頭での販売促進キャンペーンについて担当者が集まってざっくばらんに意見を出し合っています。人手不足から人員の確保が思ったようにできなかったことをユウカが伝えると、リーダーのブライアンが社員もそれぞれ各所に出向くことにしよう、と提案します。そのそれぞれの担当場所を巡って話をしていたのですが、ユウカは見当違いの答えをしてしまいます。

それはこんな会話でした。

Yuka: We held a campaign in the store to recruit part-time people, but we didn't have a lot of success.
Brian: I see. Let's have all of the full-time staff help out this time.
Steve: It can't be helped because we're so short staffed.
Yuka: I understand.
Steve: Let's make up a schedule now.
Yuka: Okay. First, should we have someone go to ABC Market?
Brian: It's the farthest store. Any volunteers?
Yuka: Hmm, I went to Sendai after the earthquake...
Steve: Sendai? ABC Market isn't in Sendai.
Yuka: Yeah, I know.
Brian: Why don't you go, Yuka?
Yuka: Sure...

日本語に置き換えてみると次のようになります。

ユウカ:店頭キャンペーンにおいてバイトが集まりませんでした。
ブライアン:なるほど、では今回は私たちも社員も参加しよう。
スティーブ:この人手不足だし、仕方ないね。
ユウカ:わかりました。
スティーブ:では早速スケジュールを立てていこう。
ユウカ:了解です。まずは、ABCマーケットは誰が行きましょうか?
ブライアン:一番遠くにある店舗だね。誰か行ってくれる?
ユウカ:ええ、震災時に仙台に行ったことあるけど。
スティーブ:仙台? ABCマーケットは仙台じゃないよ。
ユウカ:それは知ってるけど。
ブライアン:行ってくれるの?
ユウカ:もちろんいいけど……。

上記の会話は、店頭キャンペーンで誰がどの店舗へ出向くかについて話し合っています。ABCマーケットという、ユウカたちのいる本社から一番遠くの店舗に誰がいくか決めようとしているのですが、ブライアンは、誰が率先してくれるか聞いたのに対して、ユウカは震災時の話をし始めました。ブライアンの使ったvolunteerという単語の取り違いで勘違いは生じたようです。

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