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プロが教えるアイデア練習帳

2020/3/25

プロが教えるアイデア練習帳

次の日、なんとか考えたアイデアをたくさん小脇に抱えて会議室に急ぎます。会議の中では、アイデアは若い人から順番に披露していくのが一般的です。私は、新しい自動車の特徴であるカッコよいデザイン性に着目して、様々なアイデアを考えていきました。

 ●オシャレな内装の店舗
  ●販売員の服装をオシャレにする
  ●美人揃いの販売店
  ●販売員が全員イタリア人
  ●販売員が全員フランス人etc……

正直、苦し紛れの案も数多く含まれていました。それでも、なんとか100案を出し切って小さな達成感を感じていた私に対して、先輩は一言こう言いました。

「数は多いけど、アイデアは全然広がっていないよね」

私は、一瞬よく理解できませんでした。数多くのアイデアを出したのに、アイデアが広がっていないとはどういうことなのか。数が多いことが、アイデアを広げることだと考えていた私は、ショックを受けました。

「着眼点」と「切り口」はどう違うのか

その後わかったことは、私のアイデアは「切り口」は多いかもしれないが、「着眼点」が全く広がっていない、ということでした。

私は、新しい自動車のカッコ良さに着目して、カッコ良さを表現するためのアイデアをたくさん考えました。この場合、「着眼点」は「カッコ良さ」であり、「切り口」は「内装をオシャレにする」「店員をイケメンにする」といったことを指します。

私は、「着眼点」についてはあまり深く考えずに決めてしまい、「切り口」をがんばって広げていました。それに対して、先輩が求めていたことは「着眼点」を広げることでした。カッコ良さも一つの着眼点ですが、他にこの自動車が話題になりそうな特徴はないのか、それを探るのがアイデア会議の真の目的だったのです。

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