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プロが教えるアイデア練習帳

2020/3/25

プロが教えるアイデア練習帳

例えば、先輩が考えてきた企画は、次のようなものがありました。

 アイデアA
  この自動車は、動物的な躍動感がある。だから、動物園の檻に入れて展示する。
  
  アイデアB
  この自動車は、エンジニアたちのピュアな想いが詰まっている。だから、巨大なピュアウォーターの水槽に展示する。

ここで重要なのは、動物園の展示がいいか、水槽の展示がいいか、という「切り口」ではありません。この自動車を話題にするアイデアを、「躍動感」を起点に考えるのか、それとも「ピュア」を起点にするのか、その「着眼点」を決めることです。

着眼点さえ決まれば、私のような新人も含めて、次の会議までにはこの「着眼点」に基づいてアイデアを広げてこよう、と次に進めることができます。ですが、私のように、着眼点が「カッコ良さ」しかなければ、その先の「切り口」をいくら増やしても、そもそも「カッコ良さ」でこのまま進めていいのか判断がつきません。特に初回のアイデア会議においては、この「着眼点」を複数出した上で、アイデアの起点を決めることが行われています。

アイデアの基本構成は「着眼点」と「切り口」である。これは、企画のプロならば全員知っていることだと思います。しかし、アイデア発想に慣れていない人にとって、「着眼点」と「切り口」を切り分けて考えるのは、少し訓練が必要かもしれません。逆に言えば、この切り分けさえできれば、他の人とは違うアイデアを考えることができるようになります。

岡田庄生
博報堂ブランドイノベーションデザインディレクター。1981年東京都生まれ。国際基督教大学卒、2004年博報堂入社。PR局などを経て、現職。14年に日本PR協会「PRアワード2014」優秀賞受賞。共著に『博報堂のすごい打ち合わせ』など。

プロが教えるアイデア練習帳 (日経文庫)

著者 : 岡田 庄生
出版 : 日本経済新聞出版社
価格 : 935円 (税込み)

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