集まれ!公務員 中央官僚が挑む「顔が見える」全国連携

よんなな会の代表、脇雅昭さん
よんなな会の代表、脇雅昭さん

全国に332万人いる公務員の横のつながりを育てて、日本全体を盛り上げよう。そんな取り組みをしている集まりがある。「よんなな会」だ。年4回、地方自治体と中央官庁の公務員が集まって、交流会を開催し、ネットワークを広げている。遠くの自治体に、顔の見える仲間をつくって、困ったら相談し、新しいアイデアも生まれる関係にしよう。そんな活動の始まりは、ある熱い霞が関官僚と、霞が関へ出向してきたもののわくわくに出合えず疲れていた地方公務員との出会いだった。

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3月8日日曜日。よんなな会が拠点とする東京・銀座のマンション一室は、カメラと配信機材でいっぱいだった。3月の交流会は、新型コロナウイルスの感染拡大でオンライン開催に変更となったためだ。カメラの前で開会のあいさつをしたのは、神奈川県政策調整担当部長の脇雅昭さん。総務省から同県に出向中の国家公務員で、よんなな会の発起人である。

始まりは大分県臼杵市から総務省に出向してきたある地方公務員との出会いだったという。脇さんは2008年に総務省に入省。熊本県への出向を終え、本省に戻ってしばらくたったころ、出向中の彼と出会った。

互いの顔も何も知らずに働いている

地方から東京に出てきた彼がだんだん疲れていくのを、近くで見て感じた。そのときふと思い出したのが、脇さんが熊本県庁時代にお世話になった県職員たちの存在だ。

「大勢の国家公務員が働く東京で、彼にも僕が熊本で得たような人のつながりができれば、地元に戻ったあとの彼の業務にもいきるんじゃないか」。

「公務員って、日本の人口の3%もいるんです。似たような課題と向き合っている人たちがいるのに、公務員同士は互いの顔も何も知らずに働いている。この人たちをつなげて顔の見える関係にして、各地で面白い化学反応を起こしたい」。脇さんはこう考えて、周囲の公務員たちに声をかけた。

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