集まれ!公務員 中央官僚が挑む「顔が見える」全国連携

8日の1分間ピッチに参加した神奈川県平塚市の家庭児童相談員、堤園子さんは「児童虐待をなくすために一緒に動きませんか」と「よんなな子育て応援会」への参加を呼びかけた。「児童虐待を無くしたいと思って仕事をしているが、行政が本格的に動けるのは事件が起きてから。どうやったら未然に防げるのかをずっと考えてきた」(堤さん)

公務員でもチャレンジしていいんだ

もっと地域の人と関わりたいと考え、本業とは別にNPO法人「未来経験プロジェクト」を立ち上げた。子どもたちに無料で食事を提供する「こども食堂」の運営などに携わるなど、「公務員としてはちょっとはみだした活動をしてきた」といい、仕事に差し障りのないようにと上司にくぎを刺されたこともあった。

2019年によんなな会に参加、「令和の時代の乳母制度をつくりたい」と1分間ピッチで呼びかけたところ、全国から大きな反応があり、あっという間にコミュニティーができた。「公務員でもチャレンジしてもいいんだと吹っ切れた」と堤さんは言う。「公務員は社会課題の最も近くにいてイノベーションを起こすチャンスがある仕事。よんなな会は公務員同士をつなぐ『縁側』みたいな存在です」

講演した小国士朗さん(右)は元NHKで「注文をまちがえる料理店」をてがけたプロデューサー。「はみ出しのススメ」と題して公務員にチャレンジをよびかけた

この日の交流会の後にも、早速新しい活動が始まった。その一つがオンラインのランチミーティングだ。平日の曜日ごとに「井戸端会議」「ブログで発信している人」「海外にいる人」などテーマを決めてウエブ会議サービスでつなぎ、わいわいにぎやかに語り合っている。「ただそれだけの会と思うかもしれないが、顔が見える関係がここからも生まれる」(脇さん)

よんなな会の運営費用は完全に手弁当。「僕は公務員同士が、もっと顔の見える関係になってほしくて始めただけ。始めた当初はここまでの広がりは予想もしていなかった」。そう語る脇さんは、防災会や子育て応援会のような活動が「アメーバのようにどんどん広がっていけば、日本の公務員はもっと大きな力を発揮できるんじゃないか」と今後の可能性を期待している。

(藤原仁美)

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