「人間関係がうまくいく話し方」では「オウム返しをすれば相手はどんどん話してくれる」という話。長寿番組「笑っていいとも!」の人気コーナー「テレフォンショッキング」でタモリはオウム返しだけ話していたというエピソードを安住氏が語る。これに斎藤氏は相づちだけでは会話が盛り上がらないとき、「例えば」と例示すると会話の呼び水になるといった話を添え、そのために必要なのは基礎的な教養と続ける。こんな教えが短いものも含めて33にわたって語られていく。

「話し方、伝え方で悩んでいるビジネスパーソンは意外に多い。なじみのある2人の著者に引かれて手に取っていく人が多い」とビジネス書を担当する本店マネジャーの川原敏治さんは話す。前回のリブロ汐留シオサイト店、前々回の紀伊国屋書店大手町ビル店でもベスト5に入っており、書店を問わずよく売れている本だ。

オリラジ中田効果で『FACTFULNESS』再浮上

それでは先週のランキングを見ておこう。

(1)不動産投資の本台場史貞著(秀和システム)
(2)高杉課長のコンサル手帖 地方銀行の新潮流竹本順司ほか著(きんざい)
(3)みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史日経コンピュータほか著(日経BP)
(4)FACTFULNESSH・ロスリングほか著(日経BP)
(5)シン・ニホン安宅和人著(ニューズピックス)

(八重洲ブックセンター本店、2020年3月8~14日)

店頭の実売でトップなのは、3位のみずほ銀行のシステム統合を追ったノンフィクション。発売から1カ月以上たつが、初速の勢いがまだ続いている。4位は『FACTFULNESS』。お笑いコンビ、オリエンタルラジオの一人が手がける「中田敦彦のYouTube大学」が取り上げたことで人気が再燃、これと連動した販促も展開され、再浮上している。5位には、本コラムの記事「希望は伸びしろにあり AI×データ時代の日本再生戦略」で3月初めに取り上げた日本の再生と人材育成を論じた大部の本が入った。今回取り上げた『話すチカラ』は9位だった。

(水柿武志)