テレワークの頼れる相棒 持ち運び便利コンパクト文具
今旬ときめきステーショナリー
時間や場所にしばられない働き方への関心が高まっています。新型コロナウイルスの影響で、テレワークを本格導入する企業も増えています。そこで今回は小さくても機能性が高く、スリムでオシャレなコンパクト文具を紹介します。
3WAY使いができるペンポーチ
文具売り場でペンケースを探すと学生向けのデザインやビジネスマン向けのものが多く、働く女性が使いやすいデザインは少ない印象があります。そんな中、女性好みのデザインや素材、機能性にこだわったペンケースがLIHIT LAB.(リヒトラブ)の「スタンドペンポーチ」です。
ビジネスシーンで使いやすい色合いが特徴でレッド・イエロー・ネイビー・ベージュ・ブラックの全5色。生地は滋賀県高島市で織り上げられた国産帆布「富士金梅」が使われており、丈夫で素材の良さも実感できます。スタンドペンポーチが1400円(税抜き)、大きめのスタンドペンポーチLサイズは1600円(税抜き)です。
一般的なペンケースを横にして使うものが多く、使いたいものを取り出すのに時間がかかりましたが「スタンドペンポーチ」はL字に開いた状態で立てて使えるのが特徴です。立てることで収納物が見開きで確認でき、使いたいものをすぐに取り出して使えます。ペンと小物は分けて収納できるので、マスキングテープやイヤホンなどのゴチャゴチャしやすい小物もスッキリ収納できます。
サイズは2種類あり収容本数が異なります。「スタンドペンポーチ」は収容本数が約12本で、ペンだけでなく15センチ定規も入ります。「スタンドペンポーチLサイズ」は、収容本数が約18本と「スタンドペンポーチ」より約6本ペンを多く収納できます。約18センチまでものが入るので、定規だけでなくメーク道具など長さがあるものの収納にも便利です。
「スタンドペンポーチ」は3つの使い方ができます。1つ目が見開きで立てる形です。2つ目は、写真左のチャックを閉めた状態です。ペンや小物が傷つかないので、持ち運びに便利です。3つ目は写真右の裏返して使う方法です。ペンポーチを裏返してチャックを閉めるとそのまま立てて置けるので、ペンスタンドとして使うこともできます。持ち運ぶかどうかやデスクのスペースに合わせて好きな使い方ができ、マルチに使えるおすすめのペンポーチです。
1本で2色使えるアイデアマーカーペン
持ち運びで意外とかさばってしまうのが「ペン」ではないでしょうか? 赤・青・黒といった色のペンや蛍光ペンなど種類の違うものを入れるとペンケースが重くなり、必要なペンがすぐに取り出せないことも。そんなペンケースをスッキリさせてくれるのが、2色のペンが1本になったコクヨの「マークタス」です。
カラーは大きく分けて2種類あります。同系色で濃淡のある2色が使える「カラータイプ」と、グレーとカラーの2色が使える「グレータイプ」。キャップの色が透明とグレーに分かれているため見た目でも分かりやすいのがポイント。カラーはピンク・イエロー・グリーン・ブルー・パープルの5色で1本150円(税抜き)です。
「マークタス」はペン先が2色に分かれているのが特徴です。上下にクルッと回転するだけで色を変えて使うことができます。ペンの持ち替えやキャップの開け閉めが必要ないため、スムーズに作業したい方にもおすすめです。1本で2色のマーキングができるので持ち運ぶペンの本数も減りペンケースもスッキリします。
ペンは大きく分けると2種類のカラーに分かれています。「カラータイプ」は、濃い色と薄い色の同系色の2色が1本になっています。今まではノートをマークする際、ピンク、イエロー、グリーンなど色合いを大きく変えていたため強調色が多く、見返したときに重要な部分が分かりにくくなっていましたが、「カラータイプ」は、色の濃淡で情報に強弱がつけられるためノートがスッキリとまとまります。
カラーとグレーインクが1本になった「グレータイプ」は、完了した項目や目立たせたくない部分にグレーを使うことで目隠しとして使えます。例えばTODOの終わったタスクを塗ったり、仕事のスキルアップや資格習得の勉強でマーキングや完了した箇所を消すのにも使える1本です。
ワンタッチで使える!キャップレス携帯ハサミ
移動中や外出時に衣服の糸のほつれが気になったり、商品のタグを切りたいときなどハサミが必要になった経験はありませんか? 既に多くの携帯ハサミが登場していますが、満を持して登場したのがコクヨの「サクサポシェ」です。
「サクサポシェ」は、キャップがなく片手で使えるペンタイプの携帯ハサミです。全長は110ミリとコンパクト。ペンケースやポーチにもサッと収納できます。刃渡りは42ミリで資料やプリントなど紙もしっかりカットすることができます。カラーはアクア・ピーチ・ブラック・モカ・ラベンダー・ホワイトの全6色で値段は各650円(税抜き)です。
「サクサポシェ」の特徴は大きく分けると2つあります。まず1つ目は「キャップがない」点です。携帯ハサミを使ったことがある方の不満として多く挙げられるのがキャップの開け閉めの不便さや紛失です。キャップが転がってしまいスムーズに作業できなかったり、移動中にキャップを紛失してしまったという声を受け「サクサポシェ」はキャップがありません。側面にあるハンドル部分を軽く押してスライドさせると刃がでます。キャップの開閉がないため、片手でハサミをサッと使えます。
2点目は「刃」です。刃にもこだわりが詰まっており、サクサシリーズでも使われているのりの付きにくさを追求したコクヨのオリジナル設計の刃である「3Dグルーレス構造刃」を搭載しています。刃の内側の段差構造により内側の接する部分を最小限に抑えているため、テープを切ってもベタつかないのが特徴です。
ハサミは粘着力のあるテープなどを切ると粘着剤が刃についてしまい切れ味が落ちてしまいますが「3Dグルーレス構造刃」はマスキングテープなどの粘着テープを切ってもベタつきが抑えられます。資料などの紙や、テープ、タグなどの切れ味も良く使い勝手が良いのでペンケースに1本いれておくだけで重宝します。
使い心地抜群のコンパクトテープのり
テープのりを使ったことがある方から「のりがうまく引けない」という声を耳にしたことがあります。テープのりを使う場合、のりを引く動作がポイントになります。紙や封筒などにテープのりを引く場合、力を入れすぎたり、反対に弱すぎたりするとテープのりがうまく引けず、のりにムラができてしまいます。そんなテープのりを引く「テープ走行」にこだわったのがトンボ鉛筆の「ピットエアーミニ」です。
「ピットエアーミニ」は、トンボ鉛筆の独自機構「エアータッチシステム」を搭載した今までにない「軽い」引き心地を実現したコンパクトなテープのりです。通常の大きさの「ピットエアー」の幅は96ミリ、「ピットエアーミニ」は73ミリとふたまわり程度コンパクトなのが特徴です。値段は220円(税抜き)で10メートル巻きの使いきりタイプとなっています。
「ピットエアーミニ」は、驚くほど軽い力でスイスイのりを引くことができます。一般的なテープのりはテープの残量が少なくなるほど強い力で引く必要がありますが「ピットエアーミニ」はトンボ鉛筆の従来品に比べると使い始めは5割減ほどの力で、使い終わりでも1割減ほどの力で引くことができます。そのため最初から最後までテープを軽く引くことができます。これまでテープのりがうまく使えなかった人でも従来の苦手な印象が払拭される驚きの使い心地が魅力です。
独自機構の「エアータッチシステム」により軽い力で引くことができるようになりました。「エアータッチシステム」は、ヘッドを紙面に押し当てたり離したりする力を利用してテープ走行をコントロールする仕組みです。ヘッドが紙面に触れているときはテープ走行し、ヘッドが紙面から離れるとロックさせることでのり切れがよくなっています。また、のりのパターンは新開発の網目状の「パワーネットテープ」が使われていて、のり切れと強い粘着力を両立しています。
使っているときに気になる「音」についても改良されているのもポイントです。テープ走行時にリールに巻かれる「ギギギ……」という走行音が半分になったため、講演会や図書館といった場所でも音を気にせずのりを使うことができます。
コンパクトなのに性能UP
小さい文具の場合、性能が落ちるといった印象を持っている方もいるかと思います。例えばハサミの場合は切れ味が落ちたり、のりの場合は粘着力が下がるといったイメージがある方もいるかもしれませんが、小さくなっても従来以上の性能が発揮できるよう、日々メーカーで技術開発が行われています。そのため最近の文具はコンパクトな上に性能も向上しています。
コンパクトな文具のメリットは、やはり持ち運びやすさです。小さくて軽いため家庭や職場だけでなく、外出先でもササっと取り出せます。私は最近、家と外出先で使う文具を1つのペンケースにまとめて持ち運ぶという使い方をしていますが、とても快適です。テレワークや在宅ワークを実践している人は持ち運びしやすい文具を選んでみてはいかがでしょうか?
(文/写真 やまぐちまきこ)
年間300万PVを超える人気ブログ「フムフムハック」の編集長。文房具を中心に「読んでフムフム・ワクワクする」コンテンツを発信。雑誌やWEBで文具ライターとしても活躍中。フムフムハック:https://www.fumufumu89.com/
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