「中学の後半にフォークバンドを始めて、アイビーカット、ロンドンストライプのボタンダウン、コインローファーという完全なアイビー少年。高校を卒業するころにはロックの洗礼を受けて突然髪を伸ばし始めて、親指以外ぜんぶに指輪をはめてパッチワークのベルボトムにロンドンブーツ。髪形も格好もそれぞれの時代のものに染まっていました。だからビームスは僕の子供のよう。スタートは西海岸のアメリカンカジュアルで、ストリートも、40~60年代の全盛期のアメリカも、ヨーロピアンクラシックもある。僕は全部着るから大変です。スタイルによって靴から何から全部変えるのだから」

むずかしい断捨離、寝るときは服をまたいでベッドに

――服が大好きで、何でも着たい、という意識は変わらないのですね。

「ぜんぜん変わっていないから断捨離ができない。このまえの日曜日に、やろう、と思いたって、90リットルのゴミ袋に10袋、捨てる洋服をまとめました。それなのに一体どこに入っていたの?、と思うくらい他の服が納まらない」

紺×白が大好き。ジャケットとパンツはタリアトーレ。ビームスのカスタムオーダーシャツにグランサッソのニットジレ。靴はチャーチの紺を合わせた

――10袋も。売るのですか。

「まだ処分していなくて廊下に並べてあります。以前はZOZOが古着の宅配買い取りサービスをやってくれていたのだけど、やめてしまって。メルカリのやり方も分からない。実は1回だけフリーマーケットをやったことがあるんです」

――ご自分でですか!

「自分でです。本当は代々木公園あたりでやりたかったのですが、すぐばれちゃいますからね。ビームスの社長がフリマをやって、ビームスのものを売っている、なんて恥ずかしいじゃないですか(笑)。だから、所沢(埼玉県)の先の方まで行ってひっそりとやりました。それでも気付かれてしまうんですね。いつか社員と一緒に、ビームスのフリマみたいなものをやったら楽しいだろうなあ」

――相当な数の服や靴をお持ちですが、収納はどうされているのでしょう。

「服以外もものすごい数でなかなか捨てられなくて。帽子やスニーカーが好きで、キャップは200個以上、ハットは50個以上。部屋の壁に並べたり、寝室に積み上げたり。スニーカーはシューズクローゼットに入りきらず、床に並べて、さらに自分の部屋に下りていく階段の一段一段に2足ずつ置いてある。横に通れるスペースを開けてね。なおかつ僕のベッドはシングルベッドなんです。でもダブルにみえる。なぜか。両サイドにベッドの高さまで、しまいきれないTシャツなんかを積みあげて、恥ずかしいから、そこに大きいダブルベッド用のカバーをかけるので、ダブルにみえるというわけ。寝るときには服をまたいでベッドに入ります(笑)。だから人生の3分の1は探し物をしているなあ」

――何でもトライする設楽さんでも着ない、履かないものはありますか。

「スニーカー好きといっても、最近はやりのハイテクスニーカーは履きません。時計もいっぱい持っていますが、デジタルは1つだけ。ローテクが僕の好みなんですよ」

(聞き手はMen's Fashion編集長 松本和佳)

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