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「KKD(勘・経験・度胸)に頼っていたのでは、目まぐるしい環境変化に太刀打ちできない」とビジネススキルに詳しい堀公俊氏はいいます。そんなときにヒントになるのが先人たちが培った様々な「思考法」。新連載の「仕事で差がつく!ビジネス思考法」では、そんな思考法の数々を経営学や心理学など幅広い領域から紹介していきます。

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「よく考える」とはどういうこと?

「もっとよく考えてみろ!」 上司や家族からそう言われて、戸惑った経験はないでしょうか。

今抱いている考えが、相手の期待にそぐわないことは分かります。では、どうしたら違う考えが生み出せるのか。言い換えると、「よく考える」とは何をすることなのでしょうか。

すぐに思いつくのは考える回数を増やすこと。何度も考えているうちに、見落としていた情報や道筋に気がつくことがあるからです。知恵を集めるという意味では、相談や会議も同じです。

ところが、同じやり方で考えても、さほど違った答えはでてきません。同じ考え方の人が集まって議論をしても、目新しい結論は期待薄です。それどころか、何度やっても同じ結論になり、「ほらやっぱりこれでいいんだ」と、余計に慣れ親しんだ考えから離れられなくなります。

つまり、「よく考えろ」と言われたら、まずは考え方そのものを点検し、それとは違う考え方をしなければいけません。思考法を切り替えないと、よく考えたことにならないのです。

そこで質問です。皆さんは、どれくらい考え方のバリエーションをお持ちでしょうか。たとえば「思考法」と呼ばれる考え方のメソッドをどれくらい使いこなせますか。その数が少ないから、いつもワンパターンの答えしか出せないのではありませんか。

知識や情報をいくら集めても、それ自体が答えを出してくれるわけではありません。KKD(勘・経験・度胸)に頼っていたのでは、新たな問題に対処できなくなります。今私たちに求められているのは、思考法を巧みに駆使すること。それがあって初めて、適切な答えが見いだせます。

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