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20年スマホカメラはコンデジ超え 大型センサー搭載

西田宗千佳のデジタル未来図

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NIKKEI STYLE

次世代通信規格「5G」の本格展開を控え、2020年はスマートフォンが大きく進化する「当たり年」になりそうだ。新型コロナウイルス騒動により、発売時期や生産台数に影響が懸念されるのだが、面白そうな製品が増えることだけは間違いない。

5Gになってもあいかわらず大きなテーマになるのが「カメラ」だ。19年までは「多眼化」が注目されたが、20年は「高画素化」「大型化」が進む。結果としてどうなるのか。スマホが画質的にもコンパクトカメラを上回る時代がやってくる。「高画素化」「大型化」がどんなふうに進むのか、製品を挙げてみていこう。

5Gスマホのカメラで続々採用される「大型センサー」

スマホのカメラが大型化するといっても、スマホ自体のサイズが変わる、という話でも、レンズが極端に大きくなる、という話でもない。レンズの後ろに隠れた「イメージセンサー」のサイズが大きくなってきているのだ。

例えば、ソニーモバイルコミュニケーションズが2月に発表した「Xperia 1 II(エクスペリア・ワン・マークツー)」は、前機種にあたる「Xperia 1」と同じように「超広角」「標準」「望遠」の3つのカメラを搭載しているのだが、そのうち「超広角」と「標準」で、イメージセンサーの大きさを変えている。標準が「26mm・1/2.6インチ」から「24mm・1/1.7インチ」へ、広角が「16mm・1/3.4インチ」から「16mm・1/2.6インチ」へと、それぞれ大型化している。

また、中国OPPO(オッポ)が3月6日に発表した「Find X2 Pro」では「1/1.4インチ」のソニー製センサーが、韓国サムスン電子の「Galaxy S20 Ultra」では、さらに大きなサイズである、サムスン製の「1/1.33インチ」センサーが使われている。

大きいセンサーになるとなにが違うのか? 実機で撮影して比べているわけではないのであくまで「可能性」だが、大きなセンサーになるほど、光の表現がより忠実になり、精細感が増す。センサーの画素数を増やすのも重要だが、写真がレンズを通った光を記録するものである以上、光を記録する部分の面積は、画質への影響が顕著だ。サイズだけで画質が決まるわけではないが、スマホとデジカメ専用機を分ける要素の一つがセンサーサイズだったので、その変化は重要なことだ。

スマホ搭載のカメラが「コンデジ」を抜く

19年後半まで、1/2.6インチ前後よりも大きなセンサーを選ぶスマホは限られていた。このサイズのものが、解像度・画質・生産量ともにバランスがとれていたからだ。センサーサイズにはあまり差がなかったこともあってか、スペック上「非公表」とするメーカーもある。

だが今年は、ハイエンドのスマホに搭載されるメインに使うイメージセンサーでは、大型化の傾向がはっきりしている。

1/1.7インチ、1/1.4インチといったサイズのセンサーは、ちょっと前であれば「高画質コンパクトデジカメ」に採用されるレベルのものだ。今は、コンパクトデジタルカメラはスマホより先に「センサーの大型化」が進み、「1インチ」サイズのものも増えてきた。とはいえ、1インチクラスのものを採用するのは、10万円を超えるような超高級デジカメ(例えば、ソニーの「RX100」シリーズや、パナソニック「LUMIX TX」シリーズ、キヤノン「PowerShot G」シリーズ)である。一般的な価格帯のデジカメのセンサーサイズはスマホに追いつかれたと言っていい。

最近のカメラは「ソフト」で画質が左右されるようになっていて、スマホのカメラは、デジカメに組み込まれるものよりも高性能なプロセッサーを使えることなどから、ソフトによる高画質化処理に、より優秀な機能が使われている。こうなると、高倍率の光学ズーム機能をのぞき、ほとんどの部分で「スマホがコンパクトデジカメを抜いた」といっても過言ではない。

現状、デジカメ市場は「一眼(ミラーレスを含む)」「大型センサーを使った高級コンパクトデジカメ」市場のみが元気な状況で、低価格なコンパクトカメラはスマホに押されて売れていない。そういう意味では、「スマホのカメラがコンデジを抜く」のは現状の追認にすぎないのだけれど、ついに本格的に「もはや中級以下のコンデジを買う意味はない」と言えるようになってきた。

2024年まで「大型化」は続く

では、センサーの大型化はどのくらい進むのだろうか? ソニーの半導体部門である、ソニー・イメージング&センシング・ソリューション事業担当常務でソニーセミコンダクタソリューションズ社長の清水照士氏は、1月に筆者の取材に答え、次のように説明している。

「(スマホカメラの)多眼化率は年15%、センサーの大型化は、年平均20%の勢いで拡大しています。このペースは、2023年もしくは2024年まで続くでしょう」

すなわちあと3年くらいは、「3眼・4眼」のカメラが増え、それらが「より1インチに近いサイズのセンサー」を搭載するトレンドになっていくようだ。もちろん価格の問題もあるので、野放図に数が増え、サイズが大きくなることはないのだろうが。少なくとも、「1/1.7インチ」「1/1.4インチ」といった規模のセンサーをもったスマホは今後も増え続け、数年後に「あたりまえ」になっていくのだろう。

センサーが大型化すると、同時に「高画素化」もしやすくなる。サムスンの「1/1.3インチ」センサーは、画素数が1億800万画素と飛び抜けて多い。高画素化はもちろん画質に貢献するものだ。

ただこちらは、少なくともソニーは乗り気ではないようだ。清水常務は「レンズの性能が伴わず、動画対応も必要なスマホの場合、単純な高画素化では画質が落ちる」と、「1億画素」を単純に追いかけない、と話す。ただし「よりセンサーサイズが大きければ、画素数は増える可能性がある」ともいう。1億画素とまではいかないが、画素数を増やす可能性はあるのだろう。

この辺も含め、スマホのカメラの「スペックの見方」は、今年再び変わっていきそうだ。

西田宗千佳
 フリージャーナリスト。1971年福井県生まれ。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、ネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。

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