N
マネー研究所
野尻さんの定年1年生

2020/3/20

野尻さんの定年1年生

(イラスト:平田利之)

ところで私のキャリアがアナリストからスタートしたこともあってか、自分の中では今でも投資というとやはり株式投資が最も好きです。とはいえ、個別株を分析して投資対象を決め、売りのチャンスも見逃さないといった投資は、仕事をし続けている限り無理だとも思います。

特に仕事に熱を入れれば入れるほど、そうした調べ事に時間を使うのはもったいないと感じるようになりました。そう考えると、投信の持つ「放っておける効用」は得難いものといえます。

その結果、株式投信だけを積み立て投資の対象としてきました。具体的には、日本株、アジア株、欧州株、そして米国株の投信に毎月4分の1ずつ自動的に投資するという方法です。

資産形成の対象として、世界株式に投資する投信を薦めるファイナンシャルアドバイザーの方は多いかもしれません。しかし、私個人はせめてどのエリアの株式がどう動いているのかを知りたい気持ちもあって、個別の投信を組み合わせてポートフォリオを作ってきました。

資産の保守化を考えよう

問題は退職したこれからです。出来上がった資産は今後取り崩すプロセスに入ります。その時の資産は株式投信だけでいいのかということです。

取り崩しの段階では、2つのことが必要になります。一つは資産を現金化するプロセスで、もう一つは残った資産の構成を徐々に保守化することです。資産自体のリスクを下げていくと言い換えることもできます。この資産構成をどうやって保守化させるのかという大きなテーマに悩まされる方は多いと思います。

近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし
近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし