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新型コロナでテレワーク 「公私混同」で仕事を見直し

仕事と遊びの境界線をなくす「公私混同力」のススメ(7)

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NIKKEI STYLE

「キャリア迷路(モヤキャリ)」から抜け出すためのコミュニティーを主宰する池田千恵氏によると、新型コロナウイルスの影響でテレワークを推進すると「公私混同で仕事に取り組めるかどうか」がますます重要となるそうです。今回はなぜ働き方に変化が生じるのかと今後の対策について池田氏が解説します。

新型コロナウイルスの影響はテレワークだけにとどまらない

新型コロナウイルスの影響で、テレワーク、時差通勤、遠隔教育の流れが加速しています。

国土交通省が3月6日に取りまとめた調査結果によると、JR・大手民鉄の主なターミナル駅におけるピーク時間帯の自動改札出場者数の減少率は、2月上旬の平日と比べ首都圏で平均約21%、関西圏で平均約14%、利用が減少したそうです。(出所:「首都圏電車のピーク時混雑、2割減 テレワークや時差出勤で 国交省まとめ」 2020年3月6日 日本経済新聞)

・制度はあったがほとんど実施されていなかった在宅勤務がようやく実現した

・会議が最低限なものだけに減った

・時差通勤が適用されて通勤がラクになった

という方も多いことでしょう。「働き方改革」「テレワーク」の重要性が叫ばれてきましたが、皮肉にも新型コロナ問題を機に一気に社会に広がることになりました。まだ新型コロナの影響は続くとみられ、今後ホワイトカラーを中心に通勤せずに仕事を進める状態が定着すれば、仕事の進め方だけでなく、評価の仕組みも変わることになります。9時~17時の業務時間内に何をするか(=時間)よりも、どこまで目標を達成できたか(=成果)に主軸が置かれるようになるでしょう。

本連載のサブタイトルにもなっている「公私混同力のススメ」とは、仕事やプライベートの区別をキッチリ分けることをせず、境界を曖昧にしたまま、これまで培ってきた全ての経験を展開し、会社で成果を出したり、副業で相乗効果を発揮したりする能力を養うという提案です。私は今後ますます、「公私混同力」をもって仕事に取り組む姿勢が重要になってくると予想しています。

理由は次の2点です。

1.自分の仕事の本質的な価値を見つけないと今後収入増は見込めない

2.仕事を楽しめない人はサボることに慣れ、成長が止まる

順番に解説します。

テレワークでも求められる能力とは

テレワークが推進されると、事務職など周囲に業務内容が見えにくい職種は特に、「自分が何を、どのように進めているか」「どのくらいの成果を何時間で出しているか」を、普段から適切にプレゼンすることが必要になります。「何となく出社して何となく働いている気持ちになっている」ということが通用しなくなるのです。そうなると、必然的に

・何のための仕事か

・本当にすべきことは何か

・状況が変わっても価値がある本質的なものは何か

・自分にとって、会社にとっての「不要不急」とは何か

・自分は会社にどんな貢献ができるか

をしっかり考えること、つまり自分の仕事の本質とは何かを探るようになります。自分の仕事の価値を客観的に見える形にしておかないと会社から評価されなくなるからです。

これまでは労働の対価がいくらか、会社にどのくらいの価値を提供できているか、というコスト感覚を直接意識する機会が少なく、自分の仕事の価値を客観的に知ることはあまり求められてきませんでした。しかし、今回のテレワークを機に、能力を役に立つ形でパッケージ化し「値付け」できるような形にすることができれば、自分を成長させるチャンスが広がります。

社内でも社外でも「その道のプロ」だと認識されれば仮に会社から飛び出しても十分やっていけるようになるでしょう。逆に言えば、自分の能力をパッケージ化して、値付けできなければ今後収入増は見込めないともいえます。

仕事を遊びのように楽しめるマインドの重要性

テレワーク、フレックス通勤の急速な浸透で分かったことは、私たちは今まで「出社して何時までに何をする」「決められたルールを疑わずにそのまま守る」といった「強制力」に助けられ、なんとか目標を達成できていたことでした。

今後出社という強制力が効かなくなったり、「そもそもやる意味があるのか?」という仕事がなくなったりしたとき、誰かに強制されなくても自分の頭で考え、将来の「こうなりたい!」に向けて自分をしっかりとマネジメントする仕事の仕方が必要となります。

仕事を遊びのように楽しめるマインドがあれば、仕事を頑張ることが自分の良い未来に確実につながっていると確信が持てるため、そもそも「サボる」という気持ちは起きません。夢中になって仕事をするのでスキルもどんどん上がっていき、社内でも社外でも引っ張りだこの人間になっていくでしょう。

一方で、仕事を苦痛、逃げたい、と思っている人にとっては、出社の強制力がない中でモチベーションを保つのはとても難しいものです。最小限の仕事をして、あとは遊んでしまおう、というマインドになる可能性が高いのです。その結果として、仕事が遊びのように好きになり楽しんでいる人と、仕事を苦痛に感じている人の間には、今まで以上に差が広がっていくことになるでしょう。

出社の強制力がないテレワークにおいては、自分がどんな状態だと力を出せるかを知り、うまく「自分を乗せる」ことが必要になってきます。自分がラクなほうに流れるのをくい止め、自分のやる気をつくり出す方法が分かっている人が強いのです。

自分の仕事の価値を知るための3ステップ

では、自分の能力をパッケージ化し、値付けしていくためにどこから始めればよいでしょうか。具体的には次の3つのステップを考えてみましょう。

【ステップ1】業務を棚卸し、自分にできることや自分の仕事の価値を洗い出す

自分にできることや自分の仕事の価値を認識すると、意味のあること・ないこと、自分の仕事のここがキモという点が見えてきます。まずは何時から何時までにどんな作業をして、その結果どうなったかを記録していくところから始めてみましょう。

【ステップ2】自分の価値や生み出した資産を、誰かに教えられるようにまとめてみる

例えばエクセルの効率化が人より得意で早く仕事を終えることができる、という自分の価値が分かったら、何をどうやって効率化しているか、仕事で困るパターンはどうやって解決したかを、誰かに教えるつもりでまとめてみましょう。

【ステップ3】自分が得意とすることを実際に教えてみる

学ぶのに一番手っ取り早い方法は教えることです。社内の自主的勉強会や社外のコミュニティーでプチ講座を開催してみましょう。今はZoomなど無料のリモート会議ツールもあるので試してみるのもよいかもしれません。

いつか役に立つかもしれないと思って学ぶのと、「この学びを誰かに伝えよう」と思って学ぶのでは結果に雲泥の差がでます。教えようと思ってまとめることで、今までとは違う頭の使い方をマスターできますし、自分には何が教えられるのか? という視点で生活するようになるので、今まで無駄に思っていたような仕事まで学びの対象となります。自分が持っているスキルを教えることで「助かった」「ありがたい」という声を直接もらえるようになれば、仕事に対するモチベーションも上がり、楽しみを見いだせるようになります。

先が見えず、仕事や社会がどうなるか分からない中で不安に思う方も多いでしょう。しかし考えようによっては、今こそ今後の方向性をじっくり考えていくチャンスです。この機会を捉えてしっかり自分の仕事に向き合っていきましょう。今の時期をぼーっと過ごすか、戦略的に過ごすか、によって1年後大きな差となります。あなたの一歩を応援しています。

池田千恵
朝6時 代表取締役。朝イチ業務改善コンサルタント。慶応義塾大学卒業。外食企業、外資系企業を経て現職。企業の朝イチ仕事改善、生産性向上の仕組みを構築しているほか、個人に向けては朝活でキャリア迷子から抜け出すためのコミュニティー「朝キャリ」(https://ikedachie.com/course/salon/)を主宰。10年連続プロデュースの「朝活手帳」など著書多数。

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