クラシカルで王道な雰囲気を持ちつつ印象はモダン

《ラルディーニ》 アンコン独特の柔らかな表情で、女性にも「……優しそう」とファンが多いのがラルディーニのジャケット。ラペルの花飾りでおなじみ。ブランド名を知らなくても「あのお花の着てきて……」と、ここ一番のデートでご指名が多いのがこのブランドです。そんなブランドが、作る紺ブレは、やはり女性の好感度をくすぐるディテールが満載。紺ブレ独特の金ボタンも、ラルディーニの解釈になると、レトロで控えめな輝きになり、紺ブレの定番のホップサックの生地も、目のつまったなめらかな風合いで、エレガントな雰囲気。

あえて個性的なポケットチーフをさして、ちらりと遊び心を見せ余裕を演出する手もあり。ジャケット税別98,000円 ニット税別33,000円(ともにラルディーニ/ラルディーニ東京店) ポケットチーフ税別10,000円(ガブリエレ・パジーニ/ラルディーニ東京店)

ウエストラインもさりげなく絞られ、Tシャツやニットとも好バランス、などなどクラシカルで王道な雰囲気を持ちつつも、その印象はモダン。この時流に乗ったエレガンス感は、誠実かつ、潮目を読んだ仕事のできる男性像と直結するもの。「……やっぱり好き」と、好感度があがる、かなり実のある紺ブレなのです。

ビスポークで紺ブレ! 既製品と同じ生地なら値段は一緒

《オールドイングランド》 フレンチアイビーといえば、オールドイングランド。イギリス的なトラディッショナルなアイテムをフレンチ流に解釈したベーシックなアイテムの数々は、世代を問わず人気です。そんなオールドイングランドの代表的なアイテムが紺ブレ。伝統的なホップサックのネイビーの生地に、あえてシルバーのボタンを合わせ、控えめながらも洗練された雰囲気は、女性にとって目の正月。

オーダー期間は約1カ月。オーダー金額は、シングル税別82,800円~ ダブル税別88,800円~(オールドイングランド/オールドイングランド 渋谷スクランブルスクエア店)

しかも、こちらの紺ブレ、実はビスポークのオーダーも可能。700種類もあるファブリックからお好みの生地、裏地などを選べるのですが、既製品と同じ生地を選べば、なんとお値段は一緒。それで自分の体形にフィットした、自分だけの紺ブレがオーダーできるのです。バランスや体形にフィットした紺ブレは、やはり着映えが違うもの。お洒落な女性ほど、「……別格」と一目置くのは間違いなし。大人の紺ブレとして、このスペシャルな選択肢は大いにありです。

ジャージー素材でカーディガンのような着心地

《トゥモローランド》 こちらの紺ブレ、一見ヘリンボーンの布帛(ふはく)という印象ですが、実は生地はジャージー。数多くのブランドにも卸している、イタリアのジャージー専門メーカー「ドンディ」ならではの、ハイクオリティーなジャージーだからこそ為せる着映え感なのです。ダブルブレストのクラシックな印象はそのままに、その着心地はカーディガンのようにコンフォタブル。多忙を極めるオンタイム、臨機応変が肝心のデートタイムなど、気の抜けない壮年のデイリーシーンに、格好よさとノーストレスを同時にお約束。「……いつも颯爽(さっそう)としてんだから」と周囲の女性の覚えもめでたいのは間違いなしです。

デニムシャツにネイビーのタイを合わせてワントーンでまとめれば、洗練度はさらにアップ。ジャケット税別57,000円(トゥモローランド ピルグリム/トゥモローランド 渋谷本店)

さらに、紺ブレの印象を左右する金ボタンは、南北戦争で南軍、北軍ともに軍服に使用していたという、1812年創業のボタンブランド、ウォーターバリーブランドのもの。歴史あるミリタリーものらしい表情は、きりっとした男らしい華やかさ。そんなディテールも見逃さないのが女性というものでして。廊下ですれ違いざま、「……なんか他の人と違うのよね」と、思わずその姿を目で追ってしまうもの。花も実もあるジャージー紺ブレ、手にしない理由はなし、です。

清水久美子
ファッションディレクター。大学卒業後、銀座和光を経て、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)入社。25ans(ヴァンサンカン)編集部で活躍後フリーとなり、ラグジュアリーなスタイルを得意とするスタイリストに。男性向けスタイリングの提案、商品企画も手がける。

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