プロジェクト実行のカギ握る 「畳み人」の仕事術とはリブロ汐留シオサイト店

メインの平台上の面陳列コーナーに展示する(リブロ汐留シオサイト店)
メインの平台上の面陳列コーナーに展示する(リブロ汐留シオサイト店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測しているリブロ汐留シオサイト店だ。企画や広告系の本が強いこの店でも、『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史』の注目度は高く、ベストセラートップを快走している。そんな中、この店らしい売れ筋として上位に上がってきたのは、参謀的な仕事の仕方を今日的な現場の視点から再定義してみせた仕事術の本だった。

著者は幻冬舎のデジタルビジネスのキーマン

その本は設楽悠介『「畳み人」という選択』(プレジデント社)。畳み人というのは、「ふろしきを広げる」「ふろしきを畳む」とかいうときの「畳む」に由来し、「経営者や上司の突飛なアイデアを、実現可能な状態まで設計し、着実に実行に移す人」のことだ。

著者の設楽氏は自らその「畳み人」を任じ、ボイスメディア「Voicy」で「風呂敷畳み人ラジオ」を配信し、仕事を着実に実行するノウハウを提供しつつ、この働き方の普及に努めている。本業は幻冬舎でブロックチェーン専門メディア「あたらしい経済」編集長を務めるほか、電子書籍・コンテンツマーケティングなどの複数の新規事業の責任者、書籍編集者とマルチな職務にいそしむ。

著者は、どのようにして畳み人になったか。そのキャリアストーリーは本では章末の4つのコラムにまとめられたサイドストーリーの位置づけだが、これが抜群におもしろい。マイナビの法人営業からキャリアをスタートし、出版社の幻冬舎に転職、ここでも営業職だったが、コンピューターに詳しいという評判が立ち、村上龍氏のベストセラーにからむ「13歳のハローワーク公式サイト」のプロジェクトに畳み人として関わる。

これを皮切りに20代後半は幻冬舎の多くのデジタルプロジェクトに畳み人として参画するようになり、経済ニュースメディア、ニューズピックスとの協業企画「NewsPicksアカデミア/NewsPicks Book」のプロジェクトを手がけるに及んで大きく花開くことになる。

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