「賢く疑う」センスを持つ お金を守り増やす究極の道マネーハックの奥義(3)

写真はイメージ=123RF
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今月は「マネーハックの奥義」を紹介してきました。これまでの2回では、「新しいテクノロジーは使い倒せ」「とことん省力化してラクをせよ」とお伝えしました。

 今週は究極の奥義を伝授したいと思います。それは「賢く疑う」センスです。

「信じる」より「疑う」ことを意識せよ

 夏目漱石の弟子の一人に寺田寅彦という人がいます。彼は物理学者として大成し、また味わいのあるエッセイストとしても有名です。彼の「知と疑い」という本に、次のような文章があります。

 「疑いは知の基である。よく疑う者はよく知る人である。」(原文ママ)

 今回、読者の皆さんに贈りたいのはこの言葉です。お金の問題では、「相手を無批判に信じることではなく、適切に賢く疑うこと」が大切なのです。

 私たちは疑うことに慣れていません。子どもの頃には「人を疑ってはいけない」と教えられます。親のいうことをいちいち疑われては子育てできません。学校の授業で先生が教えることをすべて疑ってかかっていては、授業の効率が下がってしまいます。

 しかし、「なぜ?」「どうして?」と自分なりに自問自答しながら発見をし、正解を模索していく力が徐々に問われていくようになってきました。特に大学では、さらに一段上の段階で知的な議論を深めていくために、疑問を呈していくことが欠かせません。

 それはお金の問題でも同じです。今の時代において、素直にうなずくより疑ってかかる視点が重要になっているのです。

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無批判に信じてもパフォーマンスは上がらない
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