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津田雄一・宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所教授

津田雄一・宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所教授

地球から約3億キロメートルとはるかかなたの小惑星「リュウグウ」にタッチダウンし、物質の採取に成功。サンプルを入れたカプセルを持ち帰るため現在、地球へと帰還中の小惑星探査機「はやぶさ2」は2020年11月から12月にかけて大気圏突入の見込みだ。そのプロジェクトリーダーを務めるのが国立研究開発法人・宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所の津田雄一教授。高校時代の3年間は武蔵野の自然が今なお豊かに残る東京・国立市にある私立の桐朋高校で過ごした。宇宙にまつわる話題で共に胸を熱くした男子校の仲間たちとの出会いが、宇宙工学の仕事に携わる上での原点になっている。

(下)動じぬ心培った桐朋の自由 「はやぶさ2」リーダー >>

宇宙とのかかわりは桐朋高校に入学した頃に始まった。

桐朋高校に入学した1990年前後は、宇宙にまつわる話題が多く、当たり年でした。例えば米ボイジャー探査機の海王星通過や、ソ連(現在のロシア)の宇宙船ソユーズに乗り、日本人初の宇宙飛行士となった秋山豊寛さん、チャレンジャー爆発事故後に再開されたスペースシャトルで宇宙飛行した毛利衛さんなどともかく話題に事欠きませんでした。

自宅でテレビにかじりつき、帰還する様子の生中継映像などを手に汗握り見ていました。そんな宇宙関連のニュースネタで翌日、また学校で盛り上がる。そんな「同好の士」が桐朋に何人かいたのです。

高校の軟式テニス部で一緒のペアを組んだ時期もある仲間もその一人でした。私と同じく高校からの入学組だったので、より親近感がありました。彼はその後、東京工業大へ、私は東京大と進学先は別々でしたが、学生時代も宇宙関連のプロジェクトで大学の垣根をこえて一緒に取り組んだこともありました。巡り巡って今、彼もJAXAの筑波宇宙センターで人工衛星のプロジェクトに携わっており、不思議な縁を感じます。

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